【目的】急性期病院入院中の軽症脳梗塞患者における身体活動量と身体機能との関係について検討すること。【方法】院内歩行が自立している急性期軽症脳梗塞連続25 例(以下,患者群),および健常成人13 例(以下,対照群)における一日あたりの総歩数を活動量計にて測定し,身体機能との関係について検討した。【結果】総歩数は対照群に比較して患者群で有意に低値を示した(4,214 ± 1,544 歩:8,205 ± 3,232 歩=患者群:対照群,p < 0.001)。患者群の総歩数(r = –0.45,p < 0.05)およびリハビリテーション非実施時歩数(r = –0.46,p < 0.05)は10 m 歩行時間と有意な相関が認められたが,リハビリテーション実施時歩数はどの項目とも相関関係は認められなかった。【結語】急性期軽症脳梗塞患者の身体活動量は減少しており,その程度は10 m 歩行時間と関係があった。
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