理学療法学
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Print ISSN : 0289-3770
早期公開論文
早期公開論文の7件中1~7を表示しています
  • 藤本 修平, 小林 資英, 小向 佳奈子, 杉田 翔
    論文ID: 11548
    発行日: 2019年
    [早期公開] 公開日: 2019/02/12
    ジャーナル フリー 早期公開

    【目的】リハビリがかかわる医療機関Web サイトにおける医療広告ガイドラインの遵守実態を検証することとした。【方法】リハビリがかかわる医療機関のWeb サイトを抽出するため,国土数値情報(国土交通省)から東京都23 区内の医療機関を抽出し,医療機関名と住所を組み合わせWeb サイトの検索を行った(database: Google)。Web サイトの質を評価するために,医療広告ガイドラインを参考に6 項目評価した。【結果】診療科目で本来使用すべき「リハビリテーション科」という標榜以外の記載をしているWeb サイトは993 件中461 件(46.4%)であった。医療機関の名称の語尾に“センター”と標榜するもののうち,名称として認められていないものは47 件中38 件(80.9%)であった。【結論】本来医療機関の名称として認められていない標榜を採用している医療機関が多く,情報提供者は,医療機関に関する情報をより正確に説明する必要がある。

  • 三木 貴弘, 藤田 直輝, 竹林 庸雄
    論文ID: 11517
    発行日: 2019年
    [早期公開] 公開日: 2019/02/09
    ジャーナル フリー 早期公開

    【目的】近年,症状ごとに患者を分類し,対応する特異的介入を行う方法が提言されており,頸部痛において,Treatment Based Classification(以下,TBC)と呼ばれる分類法が提唱されている。今回,頸部痛に対しTBC を基に臨床推理を行い,生物心理社会的モデルに基づいた介入を行ったので報告する。【症例と経過】安静時・夜間の頸部痛が主訴であり,些細なことでも頸部痛が増強するのではないかと不安になることが多い70 歳代男性であった。患者情報および客観的評価よりExercise and conditioning に分類し,「患者教育」「頸部筋および肩甲骨周囲筋の筋持久力および協調性改善」「有酸素運動」を中心とした介入を約5 週間行った。【結果】愁訴は軽減し,さらに痛みに対して前向きに捉える発言が多くなった。【結語】頸部痛をTBC を基に分類し,多面的な介入を行うことで効果を上げることが可能であった。

  • 有田 真己, 岩井 浩一, 万行 里佳
    論文ID: 11477
    発行日: 2019年
    [早期公開] 公開日: 2019/02/08
    ジャーナル フリー 早期公開

    【目的】在宅運動の実施者・非実施者における運動効果の実感の有無および自己効力感の差を明らかにし,運動効果の実感を認識する日常生活場面および身体部位を特定する。【方法】要支援・要介護者117 名を対象に質問紙調査を行った。調査項目は,属性,在宅運動実施状況,運動効果の実感の有無,在宅運動セルフ・エフィカシーとした。運動効果を実感する者に対しては,実感する日常生活場面および身体部位について聞き取った。【結果】運動効果の実感有りと回答した者は運動の実施者に多く,自己効力感の得点も有意に高かった。運動効果を実感する日常生活場面は,「歩く」,「立ち上がる」,「階段昇降」であり,実感する身体部位は,「下肢」,「腰」,「膝」であった。【結論】実感といった内在的報酬は,身近な日常生活の中で獲得されており,運動の継続に関与していることが示唆される。今後は,運動による効果を実感するタイミングについて明らかにする必要がある。

  • 儀間 裕貴, 黒宮 寛之, 渡辺 はま, 中村 友彦, 多賀 厳太郎
    論文ID: 11504
    発行日: 2019年
    [早期公開] 公開日: 2019/02/06
    ジャーナル フリー 早期公開

    【目的】極低出生体重児のフォローアップ健診で1 歳6 ヵ月・3 歳時に実施した問診評価の結果と,6 歳時発達の関連を検討する。【方法】極低出生体重児212 例を対象とした。6 歳時フォローアップ健診の結果に基づき,対象を4 群(定型発達,非定型発達,自閉症スペクトラム障害,脳性麻痺)に分類し,問診の各選択肢において,定型発達群と比較した各群における回答割合の差とリスク比を検討した。また,自由記載欄への回答について単語の出現頻度を検討した。【結果】3 歳時問診において,それぞれの群に回答割合が有意に高い設問を認め,リスク比も高値であった。自由記述の割合は,非定型発達群,自閉症スペクトラム障害群,脳性麻痺群で高い傾向があった。【結論】フォローアップ健診における問診評価は,その後の発達と関連する情報を多く含み,その傾向は1歳6 ヵ月時点に比べ3 歳時点の評価結果で高かった。

  • 高橋 祐介, 平林 亮介, 若田 恭介, 岩田 健太郎, 永田 一真, 富井 啓介
    論文ID: 11509
    発行日: 2019年
    [早期公開] 公開日: 2019/02/05
    ジャーナル フリー 早期公開

    【目的】特発性肺線維症患者の身体活動量を評価し,通常歩行速度との関連性を検討する。【方法】特発性肺線維症患者34 例(男性25 例,年齢76.1 ± 6.6 歳)を対象とし,横断研究を実施した。身体活動量は1 軸加速度計を用いて歩数を測定し,通常歩行速度は4 m 歩行速度で求めた。その他に,背景因子,呼吸機能,身体機能,健康関連QOL,呼吸困難を測定した。身体活動量と各種項目にSpearman の相関分析が用いられ,重回帰分析にて身体活動量に与える4 m 歩行速度の関連性を調査した。【結果】身体活動量と4 m歩行速度に有意な相関があった(r = 0.52,P < 0.01)。重回帰分析では,4 m 歩行速度は年齢,% 肺拡散能力,呼吸困難から独立した身体活動量の規定因子であった(P = 0.02,標準偏回帰係数= 0.38,R2 = 0.47)。【結語】特発性肺線維症患者において,4 m 歩行速度は身体活動量との関連性が認められた。

  • 角田 大典, 瀬戸 素代花, 木曽 稜太, 宮﨑 充功
    論文ID: 11497
    発行日: 2019年
    [早期公開] 公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー 早期公開

    【目的】癌性悪液質に伴う骨格筋萎縮に対する運動介入効果を検証し,骨格筋タンパク質代謝制御の分子機構に与える影響を明らかにする。【方法】CD2F1 系マウス(雄性,7 週齢)を対象とし,マウス大腸癌由来細胞(C26)の皮下移植による実験的悪液質誘発モデルを作成した。また自発走運動を行わせ,悪液質に伴うタンパク質代謝制御機構の変化に対する運動介入の影響を解析した。【結果】C26 細胞移植に伴い体重および骨格筋重量は有意に低下し,ユビキチン- プロテアソーム系タンパク質分解の指標であるAtrogin1 タンパク質発現量の増加,およびタンパク質合成系の制御因子であるmTOR のリン酸化の低下が認められた。一方で身体運動介入により,悪液質誘導性の変化はCON 群と同レベルに抑制された。【結論】走運動介入を行うことで,悪液質に伴い負に傾いたタンパク質代謝制御機構が是正され,骨格筋量の維持に貢献している可能性が示唆された。

  • 片山 脩, 兒玉 隆之
    論文ID: 11522
    発行日: 2019年
    [早期公開] 公開日: 2019/01/31
    ジャーナル フリー 早期公開

    【緒言】延髄外側梗塞後のしびれに対する能動的な運動意図を利用する新たな感覚運動イメージニューロフィードバックシステム(imagery Neurofeedback-based multi-sensory systems;以下,iNems)の介入効果を多面的理学療法評価から検討した。【方法】症例は約2 年前に延髄外側梗塞を発症し麻痺側上肢にNumerical Rating Scale(NRS)7 のしびれが出現した85 歳の男性。1 日10 分間の iNems トレーニングを週2 日,6 週間実施した。【結果】しびれに対する破局的思考が改善し,麻痺側上肢の使用頻度および動作の質が向上した。さらに安静時および運動イメージ時の脳波活動にも変化を認めた。【結語】しびれに対するiNems トレーニングが行動学的な変化に加え,神経生理学的な変化を引き起こしたことから,iNems が新たなニューロリハビリテーション手法となる可能性が示唆された。

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