理学療法のための運動生理
Print ISSN : 0912-7100
4 巻, 3 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 幸田 利敬
    1989 年 4 巻 3 号 p. 105-109
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    情報化社会、情報処理能力などのことばがごく一般的に使われるようになってきました。理学療法のプロセスにおいても、治療・訓練のプログラム立案のために、最初に患者の情報収集を行ないます。意味があり、問題解決につながるデータが情報といえます。仕事は情報の蓄積、活用なしでは成り立ちません。情報収集のためにメモを取る場合、単語ではなく、解釈を含めた文で書くことを、すすめます。
    また、講習会などで人の話を聞くことで情報を集めるときは、講演内容も大切ですが、出席者と友達になり、情報交換の輪を広げることが、長い目でみれば質・量ともにととのった情報が得られることになります。
    本文は、情報とは何か、メモの取り方、講習会の受け方について述べてみました。
  • 谷 浩明
    1989 年 4 巻 3 号 p. 111-114
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    人間データを扱う時は、データがばらつくことを前提とした実験を組む必要がある。こういったデータや統計的手法を用いた結果をどうとらえるかといったことには、手法そのものの知識が必要なことは言うまでもない。しかし、それだけではなく、行なおうとする研究がどのような理論的背景を持っているかといった「範型(Paradigm)」の問題もその中に含んでいると考えられる。2変量間の関係、検定結果の解釈という場面では特にこのことが重要となる。統計を用いる段階で出てきた疑問を取り上げ、研究者というものの考え方について述べる。
  • 藤田 博暁
    1989 年 4 巻 3 号 p. 115-125
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    我々理学療法士にとっての心電図に関する知識の必要性を述べ、心電図を学ぶ上でのポイントをいくつか述べた。心電図は心臓の電気的活動の状態を現しており、活動電位の大きさと方向を多角的に捉えることで電気軸が推測できる。また、臨床上心電図を見る際は、特異な波形のパターンを覚えるだけではなく、心臓の構造と刺激伝導系を理解し、各波形の変化が刺激伝導系のどの部位で起きているのか、常に頭に浮かべながら考えることが重要である。心電図の見方は数多くの成書が出版されているが、本稿では特に各波形の変化から異常を判読する方法を述べた。日常の治療の中で、心電図に関する知識の必要性を理解して頂き、心電図を学ぶ上でのひとつのきっかけにしていただけたら幸いである。
  • 藤井 菜穂子
    1989 年 4 巻 3 号 p. 127-131
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    心エコーは循環器疾患において欠くことのできない検査法となっている。心エコー法は超音波の性質を応用し、心臓の機械的動きを継時的に画像で観察できるものである。心エコーにおける僧帽弁及び大動脈弁の動き、左室壁の動きや厚さなどについての診かたを簡単に述べた。また、心機能評価としての1回拍出量や心拍出量、駆出率の求め方についても述べた。
  • 丸山 仁司
    1989 年 4 巻 3 号 p. 133-137
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    理学療法を行なっていく上で最低限度必要な知識として、心拍数の定義、測定法、心拍数を測定する目的、応用、そして、最近の研究動向などついて述べた。最近の心拍数を用いた研究は時系列解析をした研究が多くなっている。この時系列解析の仕方についても若干述べた。今後、研究する上でなんらかの参考になればと思う。
  • 大重 匡
    1989 年 4 巻 3 号 p. 139-146
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    私たち理学療法士が実際に心疾患患者の機能評価として運動負荷試験を取りおこなう際になんらかの形で役立つことを目的として臨床の場での運動負荷試験の手法について報告した。その運動負荷試験施行条件として、安全面では、運動負荷試験中の安全性が高いこと。経済面では、評価装置の負担が少ないことをその条件とした。運動負荷試験の手法としては、まず、評価項目として心拍数、心電図変化、血圧、主観的作業強度を挙げそれぞれの項目について臨床的に意義を持つ点を解説した。次に実施手順として東京都老人医療センターでおこなわれている運動負荷試験方法を紹介した。補足として、診療報酬点数についも解説した。
  • 久保 晃, 山本 信行, 千野根 勝行, 古名 丈人, 荒畑 和美, 小沼 正臣
    1989 年 4 巻 3 号 p. 147-153
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    心疾患々者に対するPTおよびPT施行上のリスク管理の特徴を私見もまじえて概説した。急性期には,カルテから情報を収集して運動により出現しそうなリスクを予測する能力を養い,プログラム施行中は,心血管反応・不整脈はもちろんであるが,日常気がつきにくい尿量や浮腫にも配慮してリスク管理をすることが大切である。心疾患へのアプローチの特徴として,ADLの自立のみにとらわれるのではなく,個人に適した運動の種類・強度・時間・頻度を考慮したプログラム(訓練)の施行や生活指導が挙げられる。
  • 賀來 俊
    1989 年 4 巻 3 号 p. 155-161
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
  • 永富 史子, 岡田 明人, 平上 二九三, 平田 敏彦
    1989 年 4 巻 3 号 p. 163-165
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
  • 江口 勝彦
    1989 年 4 巻 3 号 p. 167-168
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
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