脳血管障害患者79名を対象に発症直後の心電図からRR間隔、QT時間を計測し、QTc時間延長の出現頻度を検索した。
1.脳内出血、脳梗塞、クモ膜下出血のいずれの群でもQTc延長を公頻度で認めた。
2.脳内出血部位の違いによるQTc延長の出現頻度に差がみられなかった。
3.RR間隔とQT時間の関係では、脳内出血、脳梗塞、クモ膜下出血のいずれも正の相関を認めた。
脳血管障害急性期には高頻度で自律神経障害を呈することから、理学療法を行う上で特別な配慮(循環系のリスク管理など)が必要と考えられた。
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