陸水学雑誌

火山々麓の地下水(I)

北海道尻別岳

森谷虎彦

1965 年 26 巻 2 号 p. 29-40
発行日: 1965/09/30
公開日: 2009/06/12

DOIhttps://doi.org/10.3739/rikusui.26.29

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留寿都高原は北西と南東方向を羊蹄山と尻別岳に囲まれた標高300-400mの高原であってここには地下水も地表河川もなく,古くより人の住めない土地であった。
第2次世界戦争後,政府は此の地に開拓者を入れるために地下水調査を行なった。調査の結果に基いて多くの井戸が火山灰層の中に20-40mの深度で掘られた。しかし間もなく地下水面が井底以下となって井戸は渇れた。
筆者は1961年以来此の地域の地下水調査にたずさわり,次の結論に達した。
1.地下水は火山灰層中にはなく,その下の熔岩中にある。
2.熔岩中の地下水の賦存状態は通常裂か水,地下川等を考えるのであるが,本地域では小裂かの連続水平分布帯を想定して,これを巨視的に層状帯水層と考えて取扱った。そしてこの中の水を採るためには各小裂かの垂道方向の間隔(水平方向も同じであるが)は堆積層の各粒子の間隔より著しく大きいので採水管長を可能な限り長く取る方法とした。
3.地質調査の後に19631年テストボーリングを行なったその結果翌1964年同じ場所で深度100mの深井戸が掘られた。そして10cmの水位降下で400m3/日以上の水が得られた。これは若し水位を50cm下げれば1800m3/日の水が得られる結果を示している。

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朝日川(最上川水系)の地球化学的研究

加藤武雄

1965 年 26 巻 2 号 p. 41-51
発行日: 1965/09/30
公開日: 2009/06/12

DOIhttps://doi.org/10.3739/rikusui.26.41

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This paper is principally concerned with the geochemical problem of dissolved minerals transported by the Asahi-gawa River in Yamagata Prefecture. Survey was conducted during the period 1959 to 1960.
Regarding the quality of water, the concentration of anion is in the order: HCO₃->Cl^->SO₄^2- for several samples taken from the drainage system. In the rivers contaminated by mineral deposit in the drainage basin, the relationship: SO₄^2->HCO_3->Cl^- or HCO₃->SO₄^2->Cl^- is found to exist.
In Figs. 4-7 are presented the results of the measurement on the transportation of some ions in solution. From the statistical treatment of these data, the following equations are obtained :
Ca²⁺ : Q_d=11.6Q^0.61
Cl^-:Q_d=15.4 Q^6.62
SO₄^2-:Q_d=7.8Q_0.85
Si0₂:Q_d=9.1 Q^1.05
wher Q_d is dissolved mineral discharge in g/sec, Q flow rate in m³/sec. For COD, the equation : Q_d=aQⁿ is established by the same procedure where a is 0.21 and n 1.45. Moreover, the relation between evaporation residue and flow rate was studied. The results are expressed as follows :
Q>6m³/sec : Ré=25 Q^0.36
Q<6m³/sec : Ré=105-13.8Q
in which Ré is evaporation residue in mg/1.

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琵琶湖の貝殻帯と殻皮帯(I)

御勢久右衛門

1965 年 26 巻 2 号 p. 52-61
発行日: 1965/09/30
公開日: 2009/06/12

DOIhttps://doi.org/10.3739/rikusui.26.52

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五十鈴川の"珪藻骸白帯"

津田松苗

1965 年 26 巻 2 号 p. 62
発行日: 1965/09/30
公開日: 2009/06/12

DOIhttps://doi.org/10.3739/rikusui.26.62

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名簿追加訂正

1965 年 26 巻 2 号 p. 63-64
発行日: 1965/09/30
公開日: 2009/06/12

DOIhttps://doi.org/10.3739/rikusui.26.63

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