褐色湖の水色を知るのに用ひられてゐたUle標準色は缺點が多く寧ろ合衆國で行はれて來てわる白金コパルト法の方が目的に適へてゐるやうである.その定量法と著者の作製した比色計と比色管とを述べた.
湖水の着色は植物性プランクトン・鐡・腐植物質が主な原因をなすが,最後のものが最も重要である.次に主にBirge-Judayの北東wisconsin州湖沼の資料を用ひ白金コバルト標準色と有機炭素,KMnO4消費量,透明度,輻射線の透過率との關係を述べ,單に水色のみの測定でこれの諸要素の大體が豫想し得られることに及んだ.
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