日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
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47 巻, 9 号
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  • 石川 浩一
    1986 年 47 巻 9 号 p. 1165-1172
    発行日: 1986/09/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
  • 予後因子および健存率との関連について
    西 律, 岡島 邦雄, 冨士原 彰, 黒本 成人, 田口 忠宏, 松井 昭彦, 西村 淳幸, 関本 嚴, 黒川 彰夫
    1986 年 47 巻 9 号 p. 1173-1180
    発行日: 1986/09/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    乳癌の原発巣にみられるリンパ球浸潤(LI)の程度を低いものから高いものへLI(-), (+), (++)の3段階に分類し,リンパ球浸潤の予後に対する影響を明らかにする目的で,リンパ球浸潤と乳癌の予後を左右する諸因子および健存率との関連について検討を加えた.この結果,リンパ球浸潤は乳癌の悪性度を表すホルモンレセプター,核異型度および核DNA量と密接な関連を有し, LI(++)例はホルモンレセプター陽性率が低く,核異型度の高異型度例,核DNA量ヒストグラム上のdiploid type以外のtypeにおいて有意に高率にみられ,健存率はLI(++)が最も低率であった.
    以上より累積健存率でみる限り,乳癌におけるリンパ球浸潤は予後を良好とする宿主反応とはいえず,原発巣の悪性度を反映する組織学的所見と考えられる結果であつた.
  • 松井 昭彦, 岡島 邦雄, 冨士原 彰, 山田 真一, 磯崎 博司, 北村 彰英, 西 律, 浜畑 哲造, 水谷 均, 久保川 学, 中田 ...
    1986 年 47 巻 9 号 p. 1181-1190
    発行日: 1986/09/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    55例の胃癌症例に対して,脂肪乳剤注入法を用いたCT像による壁深達度診断を行った.画像上,病巣が描出できない(T(-))と,病巣部の胃壁の伸展性が保たれている(TO)を組織学的深達度粘膜癌(m), 粘膜下層癌(sm)とし,以下,壁硬化はあるが外縁は平滑である(T1)を固有筋層癌(pm), 漿膜下層癌(ss), 壁外縁に不整,けぽ立ち像を認めるもの(T2)を漿膜浸潤癌(se), 腫瘤と他臓器とのが境界消失しているもの(T3)を他臓器浸潤癌(si, sei)に対応させた.その結果これらの所見と深達度の間には相関関係が認められ(p<0.001), また高いsensitivityとspecificityが確認された.本検査法は非侵襲かつ安全に行える検査法であり,胃癌の壁深達度診断を行ううえで,非常に有用なてだてになるものと考えられた.
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