臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
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44 巻, 4 号
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第43回総会
学会奨励賞
第44回総会
シンポジウム1.非ホジキンリンパ腫の組織分類と予後因子の意義
教育講演
プレナリーセッション
症例
  • 垣花 和彦, 水地 大輔, 山口 光子, 坂下 千瑞子, 福田 哲也, 山本 晃, 三木 徹, 村上 直已, 三浦 修
    2003 年 44 巻 4 号 p. 242-248
    発行日: 2003年
    公開日: 2009/07/28
    ジャーナル 認証あり
    症例は68歳,男性。'97年7月に汎血球減少症を指摘され,骨髄穿刺にて形態異常とAuer小体を有する芽球を認め,骨髄異形成症候群(MDS)のRAEBtと診断された。同年11月急性骨髄性白血病(AML)への移行と判断したが,この時の染色体は正常核型でCD13, CD14, CD33, HLA-DR陽性,CD7陰性であった。JALSG-AML92プロトコールによる寛解導入療法にて寛解となったが,'99年11月汎血球減少症が出現。骨髄穿刺にて芽球が18%[CD7, CD13, CD34, HLA-DR陽性;46, XY, add(18)(p11)]のため,再発と診断。A-triple V療法及びIDR+Ara-C療法を施行したが,無効であった。2000年4月頃より芽球の急激な増加を認め,表面形質は再発時と同様であったものの,染色体検査にて46, XY, t(9;22)(q34;q11), add(18)(p11)と新たにPhiladelphia (Ph1)染色体の出現を認めた。FISHにてbcr/ablの融合シグナルが確認され,RT-PCRにてminor bcr/abl mRNAを認めた。MDSおよびMDSから移行したAMLの経過中にPh1染色体が出現することはまれであり,白血病の進展に何らかの関与をしている可能性が考えられた。
  • 藤田 伴子, 浅越 康助, 迫田 寛人
    2003 年 44 巻 4 号 p. 249-253
    発行日: 2003年
    公開日: 2009/07/28
    ジャーナル 認証あり
    症例は50歳男性。脾腫,体重減少の精査目的で入院。腹部エコー,CT上巨脾と脾門部リンパ節腫脹を認めた。細胞表面に絨毛を有するリンパ球様異常細胞を40%認め,flow cytometryによりB細胞形質が確認され,splenic lymphoma with villous lymphocytesと診断した。CHOP療法とCHOP-E療法を各1回行うも脾腫は不変であった。Rituximab(抗CD20抗体)375 mg/m2を2回投与後,腹腔鏡下脾摘術を行った。Rituximabをさらに2回投与したところ,脾腫の改善と末梢血中の腫瘍細胞の著減を認めた。
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