症例は61歳,男性。2000年10月CMLと診断。初診時Ph染色体[20/20], FISH 93.5%, IFNα/HU投与6カ月にてPh染色体[0/20], FISH 9.7%とmajor cytogenetic responseが得られたが,2カ月後に移行期に進展した。しかし,mini-ICE療法にて第2慢性期へ導入し得るとともにPh染色体陰性[0/20]でFISH 5.8%, PCR 2.7×10
2 copies/μg RNAの末梢血幹細胞を採取し得た。その後IFNα投与を再開したが,約2カ月後には急性転化を来した。IDR/ara-Cにて寛解に至らず,BU/CYによる前処置の後,自己末梢血幹細胞移植を施行したところ,第3慢性期への導入に成功。移植後後療法としてimatinibを投与し,13カ月たった現在もPh染色体[0/20], FISH 0.0%, PCR <10
2 copies/μg RNAと経過良好である。
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