根の研究
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14 巻, 1 号
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  • 馬 啓林, 山口 武視, 中田 昇, 中野 貴章, 田中 朋之, 中野 淳一
    2005 年 14 巻 1 号 p. 3-8
    発行日: 2005/03/22
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    ダイズの湿害には根の活力低下が関与するため, 根の活力把握が容易である茎基部からの出液を用いて過湿による根系機能低下の評価が可能かどうかを検討した. 品種エンレイを用い, 2002年と2003年にポットおよび圃場栽培し, 播種後約1ヶ月目に12~18日の間で過湿処理を施した. 過湿区の乾物重は対照区と有意な差はなかったが, 葉身窒素含有率では過湿処理による明らかな低下が認められた. 個体当たり出液速度は葉身窒素含有率よりも早く過湿処理に反応し, 処理後6日目より低下が認められた. さらに出液中全窒素量では処理後2日目より低下が認められ, 処理終了時まで常に過湿区が低く推移した. 根粒由来の窒素吸収は過湿条件下では著しく抑制されたが, 根粒由来窒素の多少に関わらず出液中全窒素量で養分吸収能の把握は可能であり, 個体当たり出液速度および出液中全窒素量は過湿による根系機能の低下程度を評価する有用な指標となりうることが示唆された.
  • 中国科学院石家荘農業現代化研究所の研究事例から
    阿部 淳, 安 萍, 荒木 英樹, 馬 七軍, 稲永 忍
    2005 年 14 巻 1 号 p. 9-14
    発行日: 2005/03/22
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    中国華北地域の農業の近代化と緑化の研究を担っている石家荘農業現代化研究所は, 北緯38度付近に, 西から東へ順に, 太行山前山 (丘陵) 地帯, 平地, 塩類土壌地域という3つの典型的な環境で試験を行うための支場 (站) を持ち, それぞれの生態系における固有の問題に取り組んでいる. いずれも夏期の驟雨を主体とする不安定で限られた降水量が大きな制限要因であり, 水の動態や灌漑水の有効利用が主要な研究テーマであるが, 丘陵地帯と塩類土壌地域では, 地域住民の家計の改善に繋がる新しい経済作物の導入も, 緑化・農業生産双方の観点から重要な課題となっている. 2004年12月の視察を基に同研究所の研究の一端を紹介する.
  • 第13回チャ (その2: 細根)
    松尾 喜義
    2005 年 14 巻 1 号 p. 15-16
    発行日: 2005/03/22
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 14 巻 1 号 p. e1
    発行日: 2005年
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
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