根の研究
Online ISSN : 1880-7186
Print ISSN : 0919-2182
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14 巻 , 3 号
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  • 真野 佳博, 湯澤 宏恵, 渡辺 勝
    14 巻 (2005) 3 号 p. 79-84
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Agrobacterium rhizogenes ATCC 15834株の感染によって誘発したセイヨウワサビ (Armoracia rusticana) の毛状根を用いて, 植物ホルモン非存在下での根組織からの不定芽分化におよぼす光照射とショ糖濃度の影響について検討した. 毛状根の置床部を切除する培養方法を用いることによって, 不定芽分化におよぼす因子を解析した結果, ショ糖濃度1% (W/V) の場合, 明所では不定芽が分化し, 暗所では不定芽分化が誘導されなかった. また, 不定芽分化には, 3日間以上の長期にわたる光シグナルが必要であることがわかった. 一方, 3~10% (W/V) のショ糖濃度では, 明所のみならず暗所でも不定芽の分化が誘導された. 以上の結果から, 不定芽分化の誘導には光シグナルのみならず, 別の情報伝達経路として糖シグナルも関与していることがわかった.
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  • 真野 佳博, 湯澤 宏恵, 渡辺 勝
    14 巻 (2005) 3 号 p. 85-90
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    セイヨウワサビ (Armoracia rusticana) の毛状根クローンAR182株とAR450株を用いて, 植物ホルモン非存在下での根組織からの不定芽分化能について比較した. その結果, AR450株からは多数の不定芽が分化し, 植物体へと再生したが, AR182株からは全く不定芽が分化しなかった. 次いで, 不定芽分化におよぼすオーキシンとサイトカイニンの影響を比較した. ナフタレン酢酸 (NAA) とベンジルアデニン (BA) を, 最終濃度10-7-10-5Mとなるように添加したLS培地で培養したところ, AR450株では, 特に, LS(10-6M NAA) 培地およびLS(10-7M NAA, 10-7M BA) 培地で, 置床部の根組織から顕著な不定芽の分化と伸長がみられた. 一方, AR182株では, オーキシンやサイトカイニンを添加したLS培地でも, 不定芽の分化は全くみられなかった. AR182株は不定芽分化能が極度に抑制された毛状根クローンであることがわかった.
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  • 山田 俊弘
    14 巻 (2005) 3 号 p. 91-97
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    熱帯樹木の多くが, 土壌的もしくは地形的生息地に対する嗜好性を持っている. しかし, 熱帯樹木がその好適な生息地に対して, どのような形態学的, 生理学的適応をしているかについては明らかにされていない. 熱帯樹木の根系を種間で比べてみると, 細根を地表付近にしか配置しない種と, 地中深くまで配置させる種がいることがわかった. 熱帯雨林では, 土壌養分は地表付近に集中して分布し, 反対に土壌水分は地表付近で少なく, 地中深くなるにつれて増加していく傾向がある. 熱帯樹種間の根系の形態の差は, 養分吸収のために細根を地表付近に配置させる戦略と, 水分吸収のために細根を地中深くにまで配置させる戦略の間のトレードオフである程度説明できるようである. 細根の配置と対応した根系の形態が養分・水分吸収戦略と深く関係していると考えるならば, その種間差は土壌環境への適応性とそこでの競争力の種間差を生み出し, ひいては観察されたような土壌的もしくは地形的生息地と対応した種の分布パターンを生み出している可能性がある.
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  • 宮崎 桂
    14 巻 (2005) 3 号 p. 99-104
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    近年日本で増加している, 北米南部原産の多年生雑草ワルナスビ (Solanum carolinense L.) は防除が困難である. 広く深い根系による栄養繁殖がその要因であると考えられることから, 根系の空間的構造, シュート発生とその制御機構, 個体内の物質分配様式, およびそれらから明らかにされた栄養繁殖戦略を示した. ワルナスビでは, 1. 根系は水平・垂直部より構成され, シュートは水平部から発生する, 2. シュート発生の内的な抑制が強く, 根からの発生期間は春の1ヶ月半に限られる, 3. シュートの分布拡大は根よりも遅い, 4. 多くの物質を根へ優先的に分配する, 5. クローン個体において, シュートは根系よりも親株周囲に多くの物質を分配率する. したがって, ワルナスビの栄養繁殖戦略は低リスクの保守型であり攪乱およびストレス耐性が強いと考えられる. よって完全な除去には長期間必要であることを前提として, 防除手段を選択する必要がある.
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  • 14 巻 (2005) 3 号 p. 109-136
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
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