根の研究
Online ISSN : 1880-7186
Print ISSN : 0919-2182
20 巻 , 3 号
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短報
  • 岡本 章秀<, 山下 正隆
    2011 年 20 巻 3 号 p. 111-113
    発行日: 2011年
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
  • 森 聡, 福田 雅仁, 松家 義克<
    2011 年 20 巻 3 号 p. 115-123
    発行日: 2011年
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
    近年増加しているナシ萎縮病について,土壌肥料面から発生に関与する要因を明らかにするために,萎縮病発生の著しいA 園および発生がわずかのC 園を含む‘幸水’園6園の土壌理化学性,樹体栄養および土壌水分・地下水位について比較調査した.C園は有効土層,根域が最も深かった(80cm)が,A 園は有効土層,根域が最も浅かった(30cm).全園において,中・下層土壌のpH,塩基含量が高く,根の障害が懸念された.A園は,この傾向が最も顕著であった.これはA園に塩基成分の下方への移動を遮る粘土質の不透水層が中・下層にあり,その不透水層が最も浅いためであると考えられた.また,A園は葉中窒素含量が他の園に比べて少なかった.これは,A園は有効土層が浅く,根域が浅いため,養分吸収量が少ないことによると考えられた.C園は土壌水分の変動が少なく,適湿の期間が長かった.一方,他の園は土壌水分の変動が大きく,また過湿の期間が長かった.以上より,ナシ萎縮病の発生は,有効土層が浅く根域が限られていること,土壌の乾湿変動が大きいこと,土壌の透水性が不良で塩類集積が起こりやすいことによるナシ樹の樹勢低下と関係があると考えられた.
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