根の研究
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21 巻 , 2 号
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原著論文
  • 中野 明正, 松田 怜, 淨閑 正史, 鈴木 克己, 安 東赫, 高市 益行
    21 巻 (2012) 2 号 p. 39-43
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
    摘果に伴い茎からの不定根の発生に品種間差が認められ,株当たりの収量が高いオランダ品種(DUNDEE)でその発生が著しかった.一方,それに比べ収量が低い日本品種(桃太郎ヨーク)では摘果によって側枝の発生が増加した.また,両品種とも全摘果により茎のデンプン蓄積が著しく増加した.これについても摘果の程度により品種間差があり,日本品種では50%摘果した場合も,茎へのデンプンの蓄積が高まった.これは,オランダ品種は日本品種に比べ果実への転流の効率が良いことを示唆している.しかし,茎へのデンプンの蓄積のみが,茎からの側根の発生に影響しているわけではないことが推察された.
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ミニレビュー
  • 苅住 曻
    21 巻 (2012) 2 号 p. 45-52
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
    2011年の東日本大震災で,岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の海岸林の,アカマツ・クロマツ林が全て倒壊した.凡そ7万本という.高さ15.8m(高田市・市民体育館)の津波によって,幹折れで地上部が流亡したものもあるが,多くは根系から倒伏して流亡した.これは津波の高さが高く,樹冠が津波の圧力を受けたことによるところが大きい.枝下高23mの一本松は枝下1mまで水没した.樹幹にかかった津波の強度を計算すると100tになる.多くの測定値から計算した根系強度の推定値は183tであるので,根系強度は津波の圧力よりも著しく大きい.根系は水没すると,土壌と根系の摩擦力が低下し,根系強度は減少する.また,津波の流れの,下側の根系は流水によって洗掘されるので,流速が大きいと根系強度は著しく低下する.根系強度は引き潮に弱い.しかし,樹木の倒伏は津波の性状によって異なり,今回のような巨大津波では海方向からの衝撃によって,一瞬で倒壊する.一本松では,津波の洗掘による根系の露出は認められない.反対に根株付近に60~100cmの砂土の堆積が認められた.付近は疎林で,流亡した樹木の接触も見られなかった.流速や砂土の堆積は周囲の地形や構造物に関係する.ここでは,近くにユ-スホステルや気仙川の堤防がある.一本松が倒伏しなかった原因には,地形や付近の構造物による海水の複雑な流れも関係している.
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