根の研究
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22 巻 , 4 号
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ミニレビュー
  • 宇賀 優作
    22 巻 (2013) 4 号 p. 131-139
    公開日: 2014/12/20
    ジャーナル フリー
    干ばつは,天水条件で栽培されるイネにとって生産性を低減させる最も深刻なストレスの1つである.干ばつ耐性を向上させるうえで,根系形態に対するゲノム育種が有効な手段の1つと考えられる.しかし,これまでに根系形態の自然変異に関与する遺伝子はイネでは単離されておらず,根系改良が耐乾性の向上に本当に寄与するのか明らかでない.筆者は,イネの第9染色体に見出した根伸長角度に関与する量的形質遺伝子座(DRO1)を単離し,耐乾性に対する根系形態の遺伝的改良の有効性について検証した.単離したDRO1は根端特異的に発現し,重力屈性に関与するオーキシン早期応答遺伝子であった.DRO1は根端の細胞伸長を制御し,根の偏差成長を通して根の重力屈性に関与すると推察された.非機能型DRO1を持つ浅根性品種IR64に,機能型DRO1をマーカー選抜により導入した準同質遺伝子系統(Dro1-NIL)を作製した.両系統を畑圃場で栽培したところ,Dro1-NILはIR64の2倍以上深く根を張ることが分かった.つぎに,両系統を干ばつ条件で栽培すると,Dro1-NILはIR64よりも有意に収量が高かった.機能型DRO1はイネの根を深根化させることで,個体レベルでの干ばつ回避能力を高めたと考えられる.以上の結果は,イネにおいて根系形態の遺伝的改良が干ばつ耐性を持つ品種の開発に有効であることを示している.
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教育
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