根の研究
Online ISSN : 1880-7186
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9 巻 , 2 号
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  • 近藤 始彦
    9 巻 (2000) 2 号 p. 47-56
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    国際稲研究所 (IRRI) における1970年代からの陸稲の耐干ばつ性と根に関する育種・生理分野における研究の流れ・成果を紹介するとともに, 現在の研究上・技術上の問題点を考察した. IRRIでの陸稲研究の第1期 (1970年代~1980年代前半) においては, 耐干性遺伝資源の探索と形質の評価が広範に行われ, 深根性の重要性とこの形質の育種へ利用の可能性が示された. 1980年代後半から現在に至る第2期においては, 第1期の成果を受けて, 深根性の遺伝解析が進行中であり, マーカー選抜法の導入や, より厳密な深根形質の有効性評価が可能になることが期待される. 一方, アジア他各地の現地試験での品種比較試験においては, 収量や根の土層内の発達が, 環境要因ならびに, 環境x遺伝 (品種) 要因により非常に強く影響されることが示されており, (1) 根深根性発現に及ぼす環境要因の解明, (2) 深根性以外の形質の評価, の重要性が示唆されている. 陸稲の生産安定化における深根性の有効性は確立されているといえるが, 各栽培地での有効な品種育成, 土壌・栽培技術の確立には, 今後さらに, 異なる土壌・管理条件下における利用可能な遺伝変異内での深根性の効果の限界を見極めるとともに, ストレスタイプごとの有効形質をより明確にしていくことが必要であると考えられる. 特に稲の根の土壌乾燥に対する反応生態の解明が期待される.
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  • 鴨下 顕彦
    9 巻 (2000) 2 号 p. 57-60
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    世界に3600万ha拡がる天水田での平均収量は2.3t/haと低く, その主要な原因の1つは旱魃である. 国際稲作研究所では, 旱魃による収量低下を, イネの耐乾性の遺伝的な改善によって減少させようとしてきた. 飛躍的に生産性を改善した耐乾性品種はいまだに育成されていないが, 旱魃環境の特性化, 耐乾性形質の確定, 選抜方法の確立のため研究が蓄積されてきて, 生産性の漸進的向上・安定化が期待されている. 最近の根系に関わる研究では, 旱魃時の水吸収が土壌深層での根の伸長に関係することがポット試験で示され, 天水田のように根の下方への成長が抑制される環境でも, 深根性が耐乾性の改善に関与し得ることが示唆された. 一方, 深根性と根の太さを, 耐乾性を改善する形質の候補として, 量的遺伝子座 (QTL) の解析が, 複数の遺伝集団で異なる栽培環境下で行われてきた. そこでは, 乾燥ストレスのない状態でも, 気温や日射の違いによって, 根の形態に関する多くのQTLの位置が異なり, QTL解析で表現型を調べる環境条件の設定が重要であることが示された. しかし, 少数ではあるが, 異なる環境でも繰り返し検出されたQTLもあった. また, 3つ以上の遺伝集団に共通して, 染色体上の近似位置に検出されたQTLもかなりの数あり, 遺伝的背景にはよらない深根性や根の太さのQTLがあることが分かった. 現在, DNAマーカーによる根系の遺伝的改良が進められている.
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  • 大橋 善之, 静川 幸明
    9 巻 (2000) 2 号 p. 61-64
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    水稲の根の生理活性が収量や玄米品質に及ぼす影響を明らかにするため, 玄米品質の異なる酒造好適米の五百万石及び祝とうるち米のフクヒカリ, 日本晴及び祭り晴の5品種を用いて登熟期間の出液速度を根系機能の指標として検討した. その結果, うるち米や酒造好適米という用途に対応した傾向は認められなかったが, 極早生品種では中生品種に比較して登熟に伴う出液速度の低下が小さかった. また, 出液速度を穂数で割って単位根数当たりの生理活性を推定して, 1穂当たりの出液速度と調査時の地温との関係を検討したところ, 両者の間には有意な正の相関が認められ, 単位根量当たりの生理活性が品種によらずほぼ一定であること, また, 地温の影響を大きく受けることが示唆された. 一方, 出液速度と収量 (精籾重) との関係については, 出穂期, 出穂20日後とも出液速度と収量との間には明らかな関係は認められなかった.
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  • 飯村 敬二, 笹原 健夫
    9 巻 (2000) 2 号 p. 65-67
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    直播栽培の場合も, 移植栽培の場合もイネの根系は還元状態に晒される. また, 還元とともに, 硫化水素の害作用も受ける. しかし, 還元 (低酸化還元電位) 状態を安定的に, 再現性あるように作出することは必ずしも容易ではない. 本研究では, 窒素ガスを水溶液に通気することにより, 他の要素を変えることなしに, 安定的に-150-~180mvの低還元状態の水溶液を作出する装置を考案した (煮沸しても, 溶存酸素除去できないため+100mv). なお, 本装置では必要により硫化水素ガスも添加が可能である. 本装置は, 現段階ではイネ幼植物の低還元・硫化水素に対する反応の研究に使用可能である. したがって, 当面は幼植物の還元に対する生理反応, 直播栽培との関連で発芽初期段階の還元抵抗性に関する品種間差異などを研究するのに適している. ただし, 現段階でも幼芽部分も還元状態に晒され, 幼根の生育が抑制される問題がある. しかし, この点は水溶液表面を境にして, 幼芽部分を大気 (酸素) に晒すことが可能である. さらに, 今後窒素ガスと硫化水素の供給体系を改良すれば水耕栽培などにも利用可能である.
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  • 稲葉 尚子, 竹中 千里
    9 巻 (2000) 2 号 p. 69-73
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    重金属汚染土壌の浄化方法として最近注目されているバイオレメディエーションとファイトレメディエーションに関し, 2回にわけて簡単に紹介する. 今回は, 植物を用いた重金属浄化方法 (ファイトレメディエーション) について, Salt et al. (1995) による総説を中心に解説する.
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  • 9 巻 (2000) 2 号 p. 76-77
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 9 巻 (2000) 2 号 p. 79-107
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 9 巻 (2000) 2 号 p. 113b
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 9 巻 (2000) 2 号 p. 113a
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
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