根の研究
Online ISSN : 1880-7186
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9 巻 , 3 号
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  • 山下 正隆
    9 巻 (2000) 3 号 p. 123-129
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    我が国における茶生産の発展経過に基づき, I期: 1940年代前期以前の萌芽期, II期: 1940後半~1970年代の復興発展期, III期: 1980年代の拡大期, IV期: 1990年代の安定期の4つの時代区分を設け, チャの根の生育および根系形成に関する研究の流れと成果を編年的に整理した. 根に関する研究は, '40年代までは散発的に行われたに過ぎなかった. しかし, 戦後の新しい技術の導入・普及に伴って, '60年代以降, 徐々に根系形成, 根の生理等に関する研究がなされはじめ, 温度反応など根の基本的な特性解明が進められた. '70年代には, 収量, 品質と結びつけた根の栽培学的な研究が手がけられ, 以後の研究の大きな刺激となった. '80年代は, 茶の生産技術は向上したが, コスト, 環境との調和や食品としての安全性への関心が高まった。このような情勢の中で, 地上部の生育, 収量, 品質への根の役割が徐々に解明され, 積極的な根系の生育改善の意義・必要性が認識されてきた. '90年代は, 茶の生産が拡大期から安定期に移行した時期である. この時期には, 効率的, 環境保全的な茶栽培をめざして根の生育, 機能に関する研究が盛んになった. その結果, 根系改善を目指す基礎および実用技術研究, 簡便な根の調査研究手法の開発などが進められた. 今後の茶生産においては, 地上部, 地下部を含めて全体としての作物の機能をどう高めるか, またどう発揮させていくかが重要となるであろう.
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  • 阿部 淳, 森田 茂紀, 萩沢 芳和
    9 巻 (2000) 3 号 p. 131-134
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    イネの根系形成を茎葉部の生育と関連付けて理解するために, 茎葉部を構成するファイトマーの数と大きさに着目して解析を行なった. すなわち, 施肥量と栽植密度の組合せが異なる処理区を設定し, 同一品種コシヒカリを栽培した. ファイトマーの数は総葉数, またファイトマーの大きさは平均茎直径でそれぞれ代表させた. その結果, 処理区によって茎葉部の生育が異なり, ファイトマーの数と大きさの組合せにも変異が得られた. その場合, ファイトマーの数が大きいほど総根長が長い傾向が認められた. そこで, 総根長=1次根数×「平均根長」と考えて解析を進めた. その結果, ファイトマーの数と1次根数, ファイトマーの大きさと「平均根長」の間に, それぞれ有意な正の相関関係が認められた. これは, 根量がファイトマーの数と大きさによって規定されるという著者らの考えを支持するものである. また, ここで得られたデータを用いて総根長を推定するモデルについて予備的に検討したところ, 高い適合度が得られた.
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  • 稲葉 尚子, 竹中 千里
    9 巻 (2000) 3 号 p. 135-143
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    重金属汚染土壌の浄化方法として最近注目されているバイオレメディエーションとファイトレメディエーションに関し, 2回にわけて簡単に紹介する. 本編はその後編であり, バイオレメディエーションの可能性や, 菌根菌の利用性についてまとめる.
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  • 中島 正明
    9 巻 (2000) 3 号 p. 145-148
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    省力化を目的として, 畦 (うね) 利用の違いが生産や土壌の理化学性に及ぼす影響について, キュウリの年3作体系下において検討した. 更新区は, 3作それぞれで作畦し元肥を施用したが, 連続区は, 1作目に作畦し元肥を施用した後, 畦をそのまま利用し追肥のみ施用する. 連続区は, 更新区より追肥同量試験はN成分で56%, 追肥増量試験は36%の減肥となり, 収量は, 追肥同量試験でも連続区が更新区の88.0%, 追肥増量試験では, 収量差はない. 連続区は, 更新区に比べて土壌の化学性の差はほとんどなく, 土壌の物理性でも, 土壌の深さ別3相分布で, いずれの深さでも更新区より気相の率が高く, 耕盤と考えられる鋤床層がない. 深さ別の根重では, 追肥同量試験で連続区は更新区に比べて10~20cmで有意な差があり, 根系の深さに差が認められる. しかし, 追肥増量試験で両区に差は認められず, これは追肥としての液肥施用の影響だと考えられるが, 連続区は更新区に比べ下層部の根が太くなっている. 以上のことから, 従来の2作目以降も元肥を施用して畦づくりを行う栽培法は, 元肥の流亡や土壌硬度の面等で問題点があり, 逆に, 元肥施用や畦づくりを省力化して畦を連続的に利用する栽培法は減肥が可能となるほかに, 土壌の理化学性の改善になり, 根系を発達させる点から有利な面がある.
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