老年社会科学
Online ISSN : 2435-1717
Print ISSN : 0388-2446
40 巻 , 3 号
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原著論文
  • 佐藤 広英, 太幡 直也
    2018 年 40 巻 3 号 p. 271-282
    発行日: 2018/10/20
    公開日: 2019/11/15
    ジャーナル フリー

     本研究では,高齢者におけるインターネット(以下,ネット)利用者の情報プライバシーの特徴と,情報プライバシーとネットトラブル被害経験との関連を検討した.高齢者800人および若年者400人を対象としたウェブ調査を実施し,情報プライバシー,ネットトラブル被害経験などをたずねた.結果は以下の3点に整理された.第一に,高齢者は若年者よりも属性情報に対する情報プライバシーが高かった.第二に,高齢者のうちネット高利用群では,低利用群や若年者よりも識別情報に対する情報プライバシーが低かった.第三に,高齢者において識別情報に対する情報プライバシーが低い者ほどネットトラブル被害経験を有する割合が多かった.以上の結果から,ネットを多く利用する高齢者は,識別情報に対するプライバシーが低く,それがネットトラブル被害につながると考えられる.本研究により,高齢者のネット利用状況に応じた教育的支援の必要性が示唆された.

資料論文
  • ―― コンビニエンスストアが生活支援の役割を果たしている事例に関する質問紙調査 ――
    五十嵐 歩, 松本 博成, 鈴木 美穂, 濵田 貴之, 青木 伸吾, 油山 敬子, 村田 聡, 鈴木 守, 安井 英人, 山本 則子
    2018 年 40 巻 3 号 p. 283-291
    発行日: 2018/10/20
    公開日: 2019/11/15
    ジャーナル フリー

     本研究は,訪問介護を利用する在宅高齢者におけるコンビニ利用の実態を把握することを目的とした.東京都A区において調査協力への同意が得られた訪問介護事業所および小規模多機能型居宅介護事業所の管理者(n = 28)を対象とし,コンビニが生活支援の役割を果たしている利用者の事例に関して,利用者特性やコンビニの利用状況を問う質問紙への回答を依頼した.対象事業所より64事例について回答があった.事例の利用者は,平均年齢77.8±11.4歳,男性30人(47%)であり,要介護1(31%)と要介護2(30%)が多かった.1人で来店する者が68%であり,徒歩での来店が75%を占め,購入品は弁当・パン・惣菜がもっとも多かった(91%).ADL障害のある者はない者と比較して,サービス提供者の同行が多く(p = 0.001),車いす等徒歩以外の来店割合が高かった(p = 0.018).サービス提供者は,日中1人で過ごす者(p = 0.064)とADL障害がある者(p = 0.013)に対して,コンビニの存在をより重要と評価していた.

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