本研究では,全国から抽出した52か所のシルバー人材センター(SC)に登録する後期高齢者(2,095人)を対象に,社会参加のパターンと関連要因を検証した.
社会参加のパターンの類型は,SC内の就業・ボランティア・同好会,SC外の就業・ボランティア・近所の集会活動・地域のイベント・自身が管理するグループの8種類への参加有無を用い,潜在クラス分析を実施した.関連要因の検討は,社会参加のパターンを従属変数,基本属性を独立変数とした多項ロジスティック回帰分析を実施した.
結果,就業単一型,近隣集会型,複合型,ボランティア型,同好会型の5つに類型化された.類型の関連要因としては,最長職が無職ではないこと,フレイル状態ではないこと,SCの在籍年数が長いこと,経済的動機がないことが,就業単一型よりも,重層的な参加がみられる他の4つの類型への所属確率を高める可能性が示唆された.
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