宗教間対話は今日のグローバル化した社会、危機に直面した社会における平和の構築にとっては欠かせないものである。しかしながら、キリスト教は宣教の宗教であり、宣教において、自己の真理の唯一性を主張してきた。そのような特質を持つ宗教にとって、そもそも宗教間対話は可能なのかという疑問が残る。また、宗教の真理をも凌駕するスーパー・イデオロギー(天皇制帝国主義)が宗教を抑圧しつつ人間の絆を広め、強めていったことを忘れてはならない。キリスト教が自己のアイデンティティーを失わず、かつ他宗教との対話と協働を強めていくためには、新しい宣教の神学が必要である。キリスト教宣教学は宗教の神学の発展と共に、そのキーワードをIndigenization, Inculturation, Interculturationへと変えてきた。Interculturationに宗教が創りだす人間の絆の可能性と新しい神学への挑戦を見る。
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