砂防学会誌
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34 巻, 4 号
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  • 堀内 照夫
    1982 年34 巻4 号 p. 1-11
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    砂防堰堤用コンクリートの施工技術を向上させ,耐摩耗性コンクリートの製法を開発し,越流する砂礫を下流法面へ直接衝突させ,衝撃エネルギーを吸収,緩和させて前庭の洗掘防止をはかる必要があると要請されて久しい。砂防堰堤下流法の決定は,砂防堰堤を設計する場合の第一要件であるが,外力を受ける構造物の耐摩耗性と,外力の加わり方及び砂防堰堤の水通し天端を越流する砂礫の挙動をどを綜合的に勘案して決定する必要がある。既設砂防堰堤,床固工をみると,コンクリート水叩きには摩耗痕が残されている。コンクリートの施工技術が著しく向上している近年においては,この摩耗痕は越流砂礫の落下,衝突による突砕き摩耗を受けて生じたもので,流水は砂礫を流送する役割を果しているに過ぎない。そこで,この摩耗痕を解析すれば,越流砂礫の挙動を知ることが可能であると考えた。この報告では,既設砂防堰堤,床固工のコンクリート水叩きについて摩耗状況の実態調査を行ない,洪水流が水通し天端を流下するときの越流状況を基準にして摩耗痕を分類し,摩耗痕を解析することの意義と可能性について整理した。ついで,現場実験によって混合砂礫と流送させ,落下分布図から砂礫の落下終路を推定した。そして,この実験条件に従って摩耗痕を解析し,洪水時に流送砂礫が水通し天端を越流するときの挙動について考察した。それらの結果を要約すると次のとおりである。
    (1)コンクリート水叩きの摩耗痕は,越流砂礫の経路,量,飛び出し速度などを反映して形成されており,平面型3通り(図-3),縦断面型5通り(図-5)に分類された。
    (2)混合砂礫が水通し天端を越流するときは,かなり拡散され,単体で流下する場合と同様,粒径によって規則的な落下径路を示した。そして,その落下分布形(図-7,8)は,水叩きに残っている摩耗痕(図-2,4)とよく類似した。
    (3)洪水時に砂防堰堤の水通し天端を越流する砂礫は,全流砂量の60~70%が水脈に含まれるか,裏側水脈に沿って落下する。
    (4)水脈に含まれて越流するか,裏側水脈から離れて落下するか,その限界の粒径は越流砂礫の平均粒径にほぼ相当すると推定された。
    (5)小洪水時に流送される砂礫は,既往全流砂量のほぼ5~10%と推定された。
    (6)砂防堰堤の水通し天端を集中的に越流する砂礫の飛び出し速度(底流速)は表面流速の0.7~0.9で推定される。
  • 吉野川流域を例として
    天田 高白, 近藤 浩一
    1982 年34 巻4 号 p. 12-19
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    地すべり,崩壊は流域の地質,風化の進行状況と密接な関係にあり,その発生を予知することは流域管理上重要である。
    河川水質は流域の地質,風化状況を反映する重要な情報源の一つであり,渓流別,あるいは地域別の相対的風化程度のランク分けが他の情報も合わせ期待できる。
    筆者らは上記観点に立って地質的に広域変成作用を受けた三波川帯とミカブ帯が主で一部古生層の存在する吉野川流域27渓流を対象として,平水時夏冬の2回と洪水時について採水,分析を行ない若干の知見を得たので以下にこその一部を報告する。
    (1) 一般に水質はCa2+,HCO3-の卓越する重炭酸カルシューム型に属するが,大規模なマスムーブメントを発生しているNo.15は硫酸カルシューム型にご属する。
    (2) 地質環境を反映して,Mg2+,K+の少ない泥質片岩型,K+の少し多い砂質変岩型,Mg2+の多いミカブ型の三つに分けられる。
    (3) 地すべり地域を流れる渓流は一般にHCO3-,Ca2++Mg2+いずれも高い値を示した。
    (4) 調査対象渓流についてHCO3-を指標として3ランクに分類を試みた。HCO3-が35mg/lを越える渓流は地すべり地域ないしは地すべり型崩壊地域に多い。
    (5) 結晶片岩地域を流れる渓流は溶存成分が少ない。これは当該地域が風化変質を受けにくい地質環境にあることと符号している。
    (6) 粘土鉱物のX線回折結果から明らかなように,一般にご地すべり地域を除く結晶片岩地域は風化変質を受けにくい。そのことは当該地域の風化土層が貧弱で小規模の表層崩壊が一般であることと符号する。
    (7) HCO3-崩壊率関係図から渓流のタイプ分け (地すべり型,崩壊型,地すべり崩壊型 (マスムーブメント型)渓流) が可能である。
  • 金 永模
    1982 年34 巻4 号 p. 20-25
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    When we dispose Sabo-works rationally, it is necessary to study the function of Sabo-work quantitatively.
    In this paper, the author tried to numeriae the diffusing function of cross-dyke.
    1) The author considered that the degree of cross undulation in a stream bed became an index of bed load's concentration.
    2) The degree of cross undulation was presented as a numerical value by making use of standard deviation. And this numerical value divided by the cross Breadth was named as Degree of cross undulation (D.u. in short).
    3) Degree of bed load's concentration (D.c. in short) in arbitrary length of Channel was exhibited as the average of D.u.
    4) By surveying Channel work in field, it was confirmed that the bed load in narrow interval of cross-dyke dispersed broader than in wide one.
    5) The model experiment proved that the bed load dispersed broadly under narrow interval of cross-dyke. And in case of becoming gentle slope, the bed load dispersed more broadly.
    6) Consequently it can be considered that D.c. is one of effective methods in case of estimating the diffusing function of cross-dyke.
  • 下川 悦郎, 岩松 暉
    1982 年34 巻4 号 p. 26-31
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 模型実験への適用を主として
    池谷 浩, 坂東 高
    1982 年34 巻4 号 p. 32-37
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 災害例の殆んど知られていない地域への適用を目的として
    渡辺 敞, 西脇 弘, 小林 文位
    1982 年34 巻4 号 p. 38-42
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 佐々 恭二
    1982 年34 巻4 号 p. 43-45
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 福嶌 義宏
    1982 年34 巻4 号 p. 46-49
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 奥田 節夫
    1982 年34 巻4 号 p. 50-51
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1982 年34 巻4 号 p. 52-63
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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