建設工事は近代化によって進歩が著しく,工事はますます大形化し,しかも地質的に複雑な場所での工事が多くなってきている.これらの建設工事の安全を保持するためには基礎地盤の地質状況を的確に把握することが重要な課題である.建設工事における地質探査には従来主として弾性波探査が用いられており,電気探査はあまり用いられていない.電気探査は水に関係ある地下構造の探査には有効であり,また一方,建設工事の安全はとくに水の挙動によって左右されることが多い.この報告では,筆者らによって研究開発されたアナログシミュレータによる探査解析法を用いて行なった実施例によって,基礎地盤の安全性の探査に関する電気探査の適用性にっいて説明する.
種々内径のガス管におけるアセチレン,エチレン,プロパン,水素および都市ガスと酸素との主として当量混合ガス爆ごう波について,管路を途中で急に拡大した場合の爆ごう中断特性について実験を行なっ た.イオンプローブ法によって管路拡大前後の波面速度を測定し,爆ごう中断開始圧力を決定した.この圧力以下の初圧では爆ごう波は一時的に中断し,その波面速度および圧力は急激に滅少する.爆ごう中断開始圧力はガスの組成および細管部の管径に依存することが明らかになった.
システムの安全性を人間の過失をバックアップできる安全障壁の段数で評価する方法を提案する.過失は3種類,安全障壁(安全対策)は6種に分類できる.安全対策の各種別について過失をパックアップする効果が過失の種類に対して選択的である.人間と電気設備の間で発生する災害について具体的に分析して,これらの関係を明らかにした.理想的にいえばすべての種類の過失の組み合わせに対して2段階の安全対策が存在すれば,ほとんど災害を防止できるが,実現の方洗については困難がある.安全性を客観的に評価比較する方法として有効であろう.
発火温度は安全工学上重要な数値であるが,可燃性物質全般についてはデータがまだ不備であり,現状では適切な予測方法がないので,今後も実測に頼らざるをえないと考えられる.著者は発火温度データを整備し,さらにはその推算法を探求するため,基礎的物質について一連の実測を行なっている.まず,脂肪族化合物のアルコール類,エステル類,酸類などをとりあげ,今回はその第9回として高級酸エステル10種の測定結果を報告する.
たがねまたはやすりで切欠きを与えておいた外径10.5mm,内径7.1mmの引抜き鋼管STPG38について,繰返し曲げ試験を行なって,疲れ強度や衝撃値に及ぼす切欠きの影響を調べてみたところ,疲れ強度は従来から知られている日本機械学会の切欠き係教の実験式との差がほとんど認められなかったが衝撃値は104回の繰返し荷重によっていちじるしく低下してくることがわかった.したがって,今後は切欠き欠陥のある配管が振動などによって繰返し荷重を受けるような場合は,疲れ破壊に対する配慮のほかに,ぜい性破壊をおこしやすくなっていることに注意しなければならないことをあきらかにした.