安全工学
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16 巻, 4 号
安全工学_1977_4
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
総説
  • 山下 多賀雄
    1977 年 16 巻 4 号 p. 199-207
    発行日: 1977/08/15
    公開日: 2018/05/31
    ジャーナル フリー

    前回に引続き本編においては地震による被害に関する解析ならびにパイプラインの事故未然防止対策について記球する.過去の大地震による被害についての解析の結果,鋼管を使用して最近の進歩したパイプライン建設技術により設計施工されたパイプラインは大地震によってもほとんど損傷を受けることなく安全であることが判った.また過去に地震および地震以外の1次原因により漏洩事故を発生したパイプラインにはいずれも潜在要因が存在しており,設計,建設,操業の各段階においてこれらの潜在要因を無くすように措置することが取りも直さず事故の未然防止対策となる.

報文
  • 山尾信一郎,梅津実
    1977 年 16 巻 4 号 p. 208-212
    発行日: 1977/08/15
    公開日: 2018/05/31
    ジャーナル フリー

    燃焼容器の直径が25~50cmの小型実験装置により液化メタン,液化プロパン,液化プタソおよび比較のための他の数種の可燃性液体の重量燃焼速度と輻射照度を求める実験を行い,次のような結果を得た.(1)液化メタンの重量燃焼速度はガソリンとアセトンの中間に位置するが,液化プロパンとブタンのそれはガソリンとほぼ同じで,容器直径増大とともに大きくなる.(2〉液化メタンの輻射照度はガソリンよりも小さく,アセトンよりもわずかに大きい,液化プロパンとブタンはほぼ同程度の輻射照度を示し,ガソリンよりも小さいが,トルエンよりわずかに大きい.

  • 上原陽一,植松弘, 斉藤 安正
    1977 年 16 巻 4 号 p. 213-218
    発行日: 1977/08/15
    公開日: 2018/05/31
    ジャーナル フリー

    熱基礎方程式と,熱的および反応速度論的定数を用いて,小スケールおよび実大容器における高度さらし粉の熱発火プロセスのコンピュ一タシミュレーションを,Crank-Nicholson法で行った. このとき限界発火のみならず,短時間加熱での発火条件も検討することとし,併せてその実験を行った. その結果は,発火のプロセスおよび限界温度ともに実測値とよく一致した.また短時問加熱も温度そのものには若午の相違が見られたが,発火がまずどの部分から起るかという点については明確な知識を与え た.これらのことから,コンピュ一タシミュレーションは,種々の条件下における高度さらし粉の発火限界およびそのプロセスを予測するのに,非常に有用な方法であることが明らかになった.

  • バイスペクトル法導入の基礎研究
    清水久二,天野由夫
    1977 年 16 巻 4 号 p. 219-224
    発行日: 1977/08/15
    公開日: 2018/05/31
    ジャーナル フリー

    本報告は,稼動状態にある回転機器の振動を分析して,機器の異常を予知しようとする技術において,挨動データの処理にパイスペクトル法を導入して,機器寿命の診断精度を高めようとする研究に関するものである.論文にはパイスペクトルの定義,計算方法の調査結果,さらにはこれを実際の機器,部品の診断に応用した実験結果が述べられ,考察が加えられている.

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