安全工学
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17 巻, 4 号
安全工学_1978_4
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
総説
  • 金井 寛, 小野 哲章
    1978 年 17 巻 4 号 p. 191-199
    発行日: 1978/08/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    近年,EM機器,中でも医用電気機器の進歩は目覚しく医療のあらゆる分野に浸透し,医療の近代化に一役かっている.一方,この傾向は医療の機器依存性を増大させ,その結果として機器の信頼性・安全性は直接医療そのもののそれに影響を及ぼすようになってきて,これら機器の信頼性・安全性確保には多大の努力を払う必要が生じてきた.本文では,この問題を,法的規制,製造者の立場,使用者の立場のそれぞれの観点から概観し,医用電気機器の安全対策の現状と将来について論じた.

報文
  • 植竹和也,崎川範行
    1978 年 17 巻 4 号 p. 200-206
    発行日: 1978/08/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    有機過酸化物嬉加熱によりはげしく分解するが,その状態は物質により異なる.こでは圧力容器を改良してストレーンゲージ型の圧力容器として測定し,その分解曲線と破裂圧力から分解のはげしさを求めた.試料は各種タイプのもの18種とその希釈物を用いた.その結果分解曲線の立ちあがり角度と昇圧度合および破裂圧力から,危険性の大小を判定することができることを認めた.

  • 植竹和也,小谷将彦,崎川範行
    1978 年 17 巻 4 号 p. 207-212
    発行日: 1978/08/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    20種の有機過酸化物の熱に対する分解のおこりやすさを,熱分析法(TG-DTA,TG-DSC)を用いて検討した.その結果,分解のおこりやすさはDTA,DSCにおける分解開始温度から評価できる.分解ピーク温度と発火点との関係から,未測定過酸化物の発火点が推定できる.また分解のはげしさについても分解曲線の形状から推定でき,これは圧力容器試験での評価と対応していることがわかった.

  • 東猛,荷福正治
    1978 年 17 巻 4 号 p. 213-218
    発行日: 1978/08/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    電解中に粒状物質をおくと,物質どうしの凝集がおこる現象がある.この現象を利用すると,電界によって浮遊粉じんを抑制,消滅させることが予想される.ここではこの作用を粉じん爆発の防止や,鉱山の坑内浮遊粉じんの抑制に活用すべく,基礎実験を試み,その可能性について考察した.浮遊粉じんに電界を作用させると、これが凝集,消滅することは電気集じん機にも活用されているが,この研究では浮遊粉じん濃度200g/m3程度という高濃度の浮遊粉じんに対しても抑制効果があるかどうが実験によって試みた.また,この浮遊粉じんを抑制するこの方法が安全でなければならないので,浮遊粉じんとメタン-空気混合気(メタン濃度8.5%)中で電圧印加をし,安全性を確かめた. その結果によると,高濃度浮避粉じんに対しても電界によって安全に抑制,消滅させうることが判明した.       

  • 芳住 邦雄, 大平 俊男
    1978 年 17 巻 4 号 p. 219-224
    発行日: 1978/08/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    無鉛ガソリンを燃料に用いて,試験車を都市実走行させ,無鉛ガソリンのエンジンおよび触媒式浄化装置の耐久性に与える影響,および触媒式浄化装置の熱的挙動について検討した.2万kmの走行後においても,バルブおよびバルブシートのリセッションは発生しなかったが,加鉛ガソリンを用いた場合に比べ,シリンダ内部の堆積物が多く,気化器,排バルブおよび吸気バルブの汚れが著しかった.また,オクタン価要求値は,走行距離につれて上昇する傾向にあり,1万km程度を超えてゆるやかになった.1万km走行における触媒式浄化装置の浄化性能は劣化せず,無鉛ガソリンの使用によりその耐久性は増加することを確認した.高速および登はん時にも,触媒式浄化装置の熱的挙動には,安全性上の問題は認められなかった,

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