安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
18 巻, 3 号
安全工学_1979_3
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
総説
報文
  • 阿部 健蔵, 町田 彌
    1979 年 18 巻 3 号 p. 333-336
    発行日: 1979/06/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    脱臭廃液中の硫化ナトリウムを過酸化水素で酸化し,悪臭を防除するための基礎実験と充填塔による硫化水素ガスの吸収・酸化を行い次の結果を得た.過酸化水素(3.0×10-2mol/l)による硫化ナトリウム水溶液(3.0×10-3mol/l,25℃)の酸化反応はア ルカリ性領域では非常に遅いが,pH10か11で過酸化水素の濃度を12.0×10-2mol/l以上とするか,鉄 (Ⅲ)イオンを添加することにより反応を促進させることができた.さらに常温で,ガス空塔速度102m/min(ガス流量41kghr),充填高さ60cmの条件下で,硫化水素ガスを過酸化水素に吸収・酸化させ,総括容量係数(KGa)を検討したところ,吸収液のpH値は11 (KGaは1516kg-mol/m3hratm)前後,液ガス比は2(液流量は82kg/hr),過酸化水素の濃度は12.0x10-2mol/lが硫化水素ガス(20ppm以下)の最適処理条件であった.

  • 芳住邦雄,石黒辰吉
    1979 年 18 巻 3 号 p. 137-143
    発行日: 1979/06/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    都市実走行データから摘出した車速別の試験サイクルを用いて,C1およびC2の4種類の低級炭化水素の排出挙動を排気対策技術との関連において着目しながらシャーシダイナモ・メータ上で23台の試験車を駆動した.在来型車におけるこれら4成分の排出割合は,合計15%以上にもおよび,このうちメタン成分は3~5%であった.触媒車では,炭化水素のエミッション自体は非常に低下するが,メタン比率は高くなり,ほぼ20~30%の範囲内にあることが認められた.また,熱的反応型の浄化手法では,メタン比率は上昇せず約7%以下程度であり,エチレンの排出比率が,20%程度と高い特徴を示した.これらの結果は,全体を通して,車速依存性は認め難く,ほぼ一定割合を示している.こうしたエミッションデータに基づいて,東京都内におけるメタンおよび非メタン総排出量を経年的に推計した,ジーゼル車からの排出量が将来的に無視しえないことが認められた.

資料
災害事例分析
災害事例
事故・災害ニュース
談話室
feedback
Top