現在問題になっているエネルギー資源の開発問題と環境安全問題の関連を考察するため,最初にボイラー開発に伴う技術開発と安全の関係について技術史的な考察を加え,新しい技術開発,とくにエネルギー変換に伴うそれの安全上の問題と社会的影響の関係の中から,次第に社会的規制体制が整えられ,それを通じて新しい技術が社会的に定着することを述べた.ついで技術の評価をトータルに行なうことの必要性を指摘した後,とくに石炭の導入に伴う新しい環境負荷の問題と米国に例をとった環境規制の問題について触れた.
昭和53年2月28日に地下鉄東西線の上り電車が荒川・中川橋梁上で転倒した原因は,橋梁の下をくぐり抜けている防潮堤に事故当時西南方より吹きつけていた強風がつき当たって水平から9.17°上向きに風向きを変えて橋梁に達し,更に現場では橋梁の中間中桁に遮られて強い“吹き上げ”現象を起こした.そのため,車両の側壁に及ぼす西南風の水平分力と車両底面を突き上げる“吹き上げ”の合力によって事故が発生したことが明らかになった.本論文はこの現象の解明を調査結果を踏まえて理論及び計算によって 示したものである.
地震時における化学薬品の混触発火とその出火防止対策に関する研究の一環として,過去に観測された強震記録を用いて振動実験を行ない,宮城県沖地震による被害との関連から,化学薬品容器の落下率,破損率及び防止策の効果等を評価することができた.
製油所や石油備蓄基地などの貯油設備(タンク)において,万一石油類の重大な漏洩あるいは火災が発生した時,災害の極小化を計り,かつ緊急事態下での誤操作を防ぐ目的から,対策の一つとして,石油類を速やかに安全で最適なタンクヘ,最適な配管経路で自動的に移送することが考えられる.本稿はこの自動制御による移送システムをテーマにしたもので,まず第1ステップとして,単一移選先・単線による最短移送経路の方式を取り上げた.
爆発や過圧による装置の破壊を防ぐため,各種の圧力放散設備が取付けられている.可燃性ガス・粉じんを取扱うプラントの例はよく知られているが,それ以外にも広く利用されている.ところがこの安全装置が無効であったり,爆発により負傷者を出したりすることがある.ここでは安全弁の簡単な歴史と過圧に対し安全装置のついた航空機タイヤやディーゼル機関のクランクケース爆発例を紹介し,爆発原因とその防止対策について改めて考えてみたい.