我が国で使用されている農薬は殺虫剤(insecticide),除草剤(herbicide),殺菌剤(fungicide),殺鼠 剤(rodenticlde)があり,主としてこれらの農薬から中毒が発生している,また,その他植物成畏調整 剤(plant growth regulator),誘引剤(at亡ractant),忌避剤(repellent),補助剤(adjurant)も農薬とし て使用され,農業生産には多種類,多量の農薬が使用されている関係から中毒事故も多く,さらに本来の目的外の使用も多発していることは残念である、これらの防止の意味も含めて農薬中毒を解説した.
プラントが大規模化・複雑化している今日,プラントの異常時に,その異常事象がどのように連鎖し,また異常がプラント内部でどのように伝ぱしてゆくかを推論することは容易ではない.そこで本研究では,異常連鎖をみるための離散事象シミュレータを開発した.そのシミュレータは,知識工学的手怯であるプ ロダクションシステムのルールとして表された経験的知識と,ネットワークモデルとして表された構造的知識を並用しているところに特色がある.また事象の時間的推移を表せるようにルールに時間発火条件を導入した,このシミュレータでスリーマイルアイランド事故と同じ異常を起こさせたところ,実際とほぼ 同じ異常事象連鎖が得られた.
航空機・船舶・回転機器において伝搬してくる振動の特性が急変することはあまりよいことではなく,故障・異常の前触れであることが多い,このように人間は従来独自の感覚によって振動の変化を検知しており,その判断にはかなりの信頼を寄せている.それにもかかわらず入間の触覚(特に手)がどれだけの振動弁別能力を有するかについてはほとんど研究報告がない.本研究はこのような視点から機械操作に最も頻繁に使われる手(指先)の触覚が振動検出において示す固有の能力を実験的に調べた. 本報の対象範囲は手の指先触覚の振動検出における域値,暗振動によるマスキング効果,触覚の弁別能力とその個人差,指先の振動記憶能力である.実験の結果,応用範囲を限定すれば振動変化の検出に有効 であることがわかった.
著者はかねてから,可燃性液体を取り扱う上での下部引火点と上部引火点の重要性を認識した結果,多くの物質にっいてこの数値の実測による検討を重ねてきた.本稿ではその成果を,蒸気の爆発危険性状が一べっして理解できるように,蒸気圧線に基づく引火温度と爆発限界の関係線図という形態で,各物質について順次紹介することとした.
当該爆発災警は,バーナの調整を目的とした焼成炉試運転中に発生したものである.調査結果から,災害発生過程をA-Cモデルで系統的に記述し,MORTを用いて解析することにより,炉の設計計画及び設置作業実施に関するいくつかの安全管理上の見落し,さらにそれらの見落しを生じさせる高次の管理上の欠陥が指摘された.機審・装置の自動化の進展のなかで,調整や保全作業時のように,通常の白動運転とは異なるシステムモードで生ずる潜在危険に対しても,その抑制措置の検討を十分に行っておくことが肝 要である.