安全工学
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25 巻, 4 号
安全工学_1986_4
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
巻頭言
総説
  • 柳生 昭三
    1986 年 25 巻 4 号 p. 194-205
    発行日: 1986/08/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    ガス及び蒸気による爆発の予防対策として,不活性ガスの添加が各方面で広く利用されている.こめ操作を効率よく運用するには,対象物質の爆発限界酸素濃度の数値が必要であるが,従来この特性値は実測値が少ない上に,求め方などの解説例もほとんどなかったため,産業界では久しく不便をしていたようである,そこで本稿では,爆発限界酸素濃度のこれまでに得られている主要データを示すと共に,推算法を中心とし,かつ全般の知識体系の解説を行って,実務家への参考に供することとした.

報文
  • 徳橋和明,堀口貞茲,浦野洋吉,岩阪雅二,近藤重雄, 橋口 幸雄
    1986 年 25 巻 4 号 p. 206-212
    発行日: 1986/08/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    ベンゼンの水素化反応において主たる副生成物であるノルマルパラフィン類の生成反応について検討した・ノルマルパラフィン類の生成経路はシク・ヘキサンが水素化されて開環することによって筋ヘキサンになり,鍛ヘキサンはさらに水素化されて宋端のメチル基が切断されメタンを分離することを繰り返して毎ペンタン,ブタン,プロパソ,エタ賄 メタンになる経路で表されることを示した.これらの反応の機構はベンゼソからシクロヘキサンヘの水素化反応と同様に表すことがでぎ,シクロヘキサンの水素化反応を積分形反応で行った実験データから各反応に対する見掛げの反応速度定数を求めたところ,実験結果をほぼ満足に表すことができた.

  • 萩庭邦保,大石邦雄,清水久二
    1986 年 25 巻 4 号 p. 213-218
    発行日: 1986/08/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    本研究では,液体用鋼製ドラム(呼び容量200l)の気密試験に最適予測理論を適用し,圧力降下曲線をモデル化して構成したカルマンフィルタと多重仮説検定により漏えいの有無を確率で判定した. モデルのパラメータは,模擬漏えい孔を有するドラムにより試験に先立って得た圧力降下データを用いて決定した.その結果,微小な漏えいを短時問に精度よく判定することがでぎた.さらに,加圧速度を上げることで,より精度の高い気密試験が行えることがわかった.

資料
災害事例分析
  • 田中 正清
    1986 年 25 巻 4 号 p. 226-233
    発行日: 1986/08/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    コンクリートに埋め込んだU字形鉄筋の破壊によって生じた2件の事故原因調査結果を紹介.一つはビル建築工事で地階へ重量物をつり降ろすためのつり手,もう一つはダム建築工事で重量物を引き上げるためのアソカーである.鉄筋材は冷間曲げ加工により箸しくぜい弱化するが,両事例共,そのことに気付かずにU字形鉄筋の強度評価を大ぎく誤ったために生じたぜい性破壊事故である、ところが現実にはこの種の鉄筋製のつり手やアンカーが,やはり同じような状況で相当数使用されている,この危険な状況の早急 な改善が望まれる.

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