安全工学
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27 巻, 1 号
安全工学_1988_1
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
安全への提言
報文
  • 池田 武弘, 中川 泰征
    1988 年27 巻1 号 p. 2-7
    発行日: 1988/02/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    現在,一般に用いられている狭隙防爆構造は,外部よりの衝撃に弱く,容易にその防爆能力を失う欠点を持っている.この欠点を克服するために開発されたものがエキスパンドメタル式狭隙防爆構造であって,狭隙板の素材として用いられているエキスパンドメタルは圧延鋼板を展伸して金網状としたものであるため,機械的強度に優れている特徴を持っている. 防爆容器のテストは,通常,静止状態のガス中で行われ,ガスの流れの速度による影響を受けることはないが,狭隙容器はその構造上ガス流速の影響を受ける可能性が強い, 本報告はエキスパンドメタル式狭隙防爆構造について,爆発濃度のガスの通気流速の高低による狭隙防爆性能への影響とその対策について述べたものである.

  • 渡辺 正俊, 石田 英史, 伊藤 葵, 田村 昌三, 吉田 忠雄, 村永 浩太郎, 安部 隆幸, 森崎 繁
    1988 年27 巻1 号 p. 8-14
    発行日: 1988/02/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    改良型タイムープレッシャー法により,無機過酸化物一可燃剤系組成物の着火時の燃焼による圧力発生挙動からその燃焼危険性評価をした.酸素バランス0の燃焼速度が最大となる組成において,無機過酸化物セルロース系組成物の燃焼危険性を評価した.酸化剤として金属過酸化物を用いた場合は,ペルオキソ酸および過酸化水素付加物の場合より燃焼時の圧力上昇速度は大きく,組成物の燃焼時の圧力上昇速度に及ぽす粒子径の影響については,KC置oピセルロース組成物のように,燃焼時の圧力上昇速度の大きい系では,酸化剤の粒子径が小さくなるに従い圧力上昇速度が顕著に大きくなるが,炭酸ナトリウム過酸化水素付加物一セルロース,または炭酸ナトリウム過酸化水素付加物ソルビット系組成物のように,圧力上昇速度の小さな系では,酸化剤および可燃剤の粒子径の影響は顕著にはみられなかった.

  • 吉川 幸雄
    1988 年27 巻1 号 p. 15-21
    発行日: 1988/02/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    最近の新しい構造材料として注目されているFRPなどの複合材料は,耐食性・成形性に優れ,軽量でもあるため利点が多く,その需要の伸びはめざましい、そこで,鋼構造物などと同じように,さまざまな外力に抗する広い分野への実用化も図られている.しかしながら,その力学的特性は,非線形な応カーひずみ関係を有していること,圧縮側と引張り側とで異なる弾性特性を持つなど,単純でない面がある.このような新材料について,動的問題も含めた座屈解析を試みたところ,従来の座屈解析で得られる結果と異なる座屈値が存在することが判明した.しかも,この値は,より危険な側の荷重値を与え,構造材料としての新材料は,その座屈強度にっいては検討すべき点があるという結果を得た.

資料
災害事例分析
  • 橘内良雄・前田豊・吉久悦二
    1988 年27 巻1 号 p. 41-45
    発行日: 1988/02/15
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル フリー

    疲労破壊を起こしたホイストの減速機歯車と,トラッククレーンの上部旋回体接合ボルトについて,破損解析を行った.その結果,歯車の疲労破損の原因は歯面の硬さが不足していることが原因で,またボルトは疲労限度以上の荷重が負荷されていたことが原因であることがわかった、フラクトグラフィと破壊力学を適用して,歯車やボルトに作用していた応力の推定を行ったところ,推定値は実機を用いて実測した応力値とほぼよく一致していた.

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