安全工学
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30 巻, 5 号
安全工学_1991_5
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安全への提言
総説
報文
  • 池田 武弘
    1991 年 30 巻 5 号 p. 303-307
    発行日: 1991/10/15
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー

    本質安全回路のプロパンー空気混合気の点火限界において10kVまでの電源電圧と最小点火電流値との関係について実験的な解明を行った.特に20~300Vの電源電圧では,抵抗回路に黄銅の電極材を用いた場合,IEC Standard Publication79-11に示される最小点火電流値の50%以下の電流値で点火することが可能であり,かつ,本実験における点火限界値が上記IEC資料に示されている水素の点火限界値以下に位置することも見いだした.また,誘導回路にっいては24V-1mHにおける最小点火電流値が24Vの抵抗回路における最小点火電流値と同一値であることも実験によって見いだした.

  • 鈴木 浩二, 柴田 俊忍, 松本 英治
    1991 年 30 巻 5 号 p. 308-312
    発行日: 1991/10/15
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー

    近年の交通事故の増加に従い,自動車の安全性が社会的に取り上げられる機会が多くなっている。自動車の乗員保護装置として広く採用されているシートベルトに関する,特定の条件下での乗員に及ぽす物理的影響については数多く報告されているが,シートベルトの着用の有無が運転者の安全意識や運転行動に与える影響に関する報告はきわめて少ない, 本報文では,自動車が事故にいたる時系列モデルを示し,シートベルトの着用の有無が事故遭遇率に及ぽす影響の評価法を提案した.また,ある条件下でのシミュレーションをこのモデルに従って行い,シートベルトの着用率の違いによる事故遭遇率・交通事故死亡率の差を比較した.その結果,ある条件下ではシートベルト着用率の向上が必ずしも交通事故死亡率の低下にはつながらないことが判明した.このことから,シートベルト着用運動は適切な交通安全教育が伴って初めて効果を発揮することができ ることがわかった.

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