安全工学
Online ISSN : 2424-0656
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32 巻, 3 号
安全工学_1993_3
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
安全への提言
総説
報文
技術ノート
  • 原 實, 池田 好幸, 川上 明, 白髭 健助
    1993 年 32 巻 3 号 p. 160-163
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    ブレーキ液が漏出するというリコールが多いので,国内乗用車メーカーのブレーキ液を用いて含水率と引火点および発火点の関係を調べた.その結果,クリーブランド解放式試験器によって測定した引火点は120~142℃で,含水率が大きくなるにしたがって上昇する傾向がみられる.また,ASTM-E659によって測定した発火点は204~213。Cで,水分の影響をあまり受けていないが,排気マニホールドや排気管などの表面温度よりもかなり低い.漏出したブレーキ液が発火する場合の条件は高温物体の温度だけでなく,ブレーキ液の量も影響していると考えられるので,実状に即した測定を行う必要がある.

資料
  • 森本 司, 高津 熟
    1993 年 32 巻 3 号 p. 166-171
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    各種公害の中で騒音の苦情件数は最も多く,毎年横ばい状態が続いている,その内訳は工場・事業場騒音が最も多く,建設作業騒音,深夜営業騒音の順である. 依然,レベルの大きな騒音もあるが,騒音対策は促進され,例えば工場などでは公害対策から作業環境対策へと力点が移ってきている,しかしながら,騒音公害は感覚公害で,静かになってもそれなりに 苦情が発生する, 最近増えてきたこのような小さなレベルでの苦情の測定例を,振動,低周波音も含めて数例紹介する.

  • 楫 秀樹
    1993 年 32 巻 3 号 p. 172-179
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    自然災害を,建築や土木技術によって防御するという従来の一面的な考え方から,発災後の防御体制や情報管理も含めて総合的に軽減するという考え方が定着するにっれ,企業防災力の向上に対する期待が高まってきた.こうした要請のもとに本稿は,企業が自らの防災力を自己評価するための様式を提案したものである.評価は,設備能力,人的能力,防備計画能力の三っの軸から成り,おのおの600点で,合計1800点満点となるよう設計されている.個々の能力を別の角度から集計することにより,対火災能力,対地震能力の得点が,他社と比較できる形となっている.

災害事例分析
  • 永野 正雄
    1993 年 32 巻 3 号 p. 180-186
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    1991年,9月27日から28日未明にかけて,中国地方を襲った台風19号は,中国地方全体を暴風域に巻き込み,中国地方各地で観測史上最大の風速を記録した.配電線,送電線などの当社設備も風害・塩害により甚大な被害を被り,1週問近くにわたって延べ250万戸が停電した。復旧後ただちに「台風19 号災害検討特別委員会」を設置するとともに,台風19号災害時のお客様の意識についてアンケート調査を行い,翌年2月総合的な台風対策をまとめ,特に被害の大きかった地鱗については翌年め台風時期までに対策を実施するとともに,対策地域の見直しを行い,計画的に対策を実施しているところである.

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