安全工学
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32 巻, 5 号
安全工学_1993_5
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
安全への提言
総説
報文
  • 池田 武弘
    1993 年 32 巻 5 号 p. 309-312
    発行日: 1993/10/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    本質安全回路のエチレン 空気混合気の点火限界の解明において,火花発生部にCdやZn,Mg,A1 などの金属を含まない雷極材料として黄銅を用い,7kVまでの電源電圧と最小点火電流およびインダクタンスと最小点火電流の関係について実験的な解明を行った。 特に20~300Vの電源電圧ではIECPublication79-11に示される点火電流値の34~47%の値で点 火することが可能であり,かつ,その点火電流値が上記IEC資料に示されている水素の点火限界値以下に位置することもあわせて見いだした, また,誘導回路についても24V-1mHに蓄ける最小点火電流値が,電源電圧を24Vとする抵抗回 路の最小点火電流値に相当することも,本実験の結果および前回のプロパンに関する報告1)によっても 確認することができた.

  • 島田 行恭, 鈴木 和彦, 佐山 隼敏, 楊 宗霄
    1993 年 32 巻 5 号 p. 313-321
    発行日: 1993/10/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    知識工学において,知識表現形式の一つにフレームがある.本論文では,フレームを応用したフォールトツリー自動生成法を提案した.対象プロセスをフレームを用いて階層的に表現し,構造フレームとして計算機に格納する.フォールトツリーのトップ構造を決定するために,制御回路,遮断回路のツリーの基本構造を表す演算子を用いる.また,要素異常に関する因果関係をミニツリーの形で表現した.フォールトツリー生成は2段階に分けて行い,第1段階では,構造フレームの情報を基に演算子を結合し,対象プロセスのツリーのトップ構造を決定する.第2段階では,トップ構造の下位について,ミニツリーを用いて,要素レベルのツリーを順次展開する手法である。本手法を流量制御回路直列結合系に適用し,ツリーの生成結果を示すとともに,手法の有用性を明らかにした.

技術ノート
  • 後藤 隆雄
    1993 年 32 巻 5 号 p. 322-327
    発行日: 1993/10/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    酸性雨の前駆物質とされる酸性汚染物質と水蒸気との結合機構を解明するため,調査用簡易水蒸気採取器と方法を開発した.これを用いて夏期に草木地域と市街地域について測定を行った結果,つぎのこ とがわかった. いずれの地域でもpHおよび導電率の時間分布は一般的に二山型と思われ,NO2分布に類似しているゆえに,NO∫の寄与が大きいと推定できる.草木地と市街地での差異は草木地で午後のピークが小さいことである.草木地域では日照によって植物や土壌から水蒸気が放出され,水蒸気量が増加するためと説明できる.

資料
  • 三村 和男, 澤 昭夫
    1993 年 32 巻 5 号 p. 330-338
    発行日: 1993/10/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    化学プロセスプラントの企画,設計,運転の各段階における防災アセスメント,その実施上のポイントおよび東レでの実施例について紹介する. 化学プラントの事故は,複数の要因が複雑に絡みあって起こることが多い.このため潜在的な危険要因と危険の程度を的確に把握するためのアセスメントが重要であり,各手法の理解,積極的活用に対する姿勢と真摯な努力が必要である.またアセスメントの実施が危険感受性および防災意識の向上に果たす役割も大きいことを確信する.

  • 泉 太一郎
    1993 年 32 巻 5 号 p. 339-344
    発行日: 1993/10/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    米国損保業界とかかわりの深い諸研究機関を訪問し,火災防御技術を中心としたエンジニアリング活動の実態にっいて調査し.た.従来より調査の対象となってきたこれらの諸機関は,おのおの専門特化した領域を有する反面,重複する活動領域をも有しているが,米国特有のNicHe指向により大胆かつ巧妙に棲分けされている実態が明らかになった.また,連邦規制官庁や国立研究所を中心として相互に密接 な交渉をもっている. 20世紀の二つの大戦を経て肥大化した軍事部門との共同事業を収益基盤にもっ機関もあるが,総じてこれらの機関の活動の原動力は,資本主義メカニズムに裏打ちされた純然たる「民間主導」の体質に根差すものといえよう.

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