安全工学
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39 巻, 5 号
安全工学_2000_5
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安全への提言
総説
  • 平野 敏右
    2000 年39 巻5 号 p. 292-297
    発行日: 2000/10/15
    公開日: 2017/03/31
    ジャーナル フリー

    大きな災害を伴う事故が起こると,そのような事故を防止する対策がとられる.対策を実施するためには,対策を可能とする技術的な裏付けが必要である.開発される技術の多くは,この過程を経ており,すでに発生した大きな災害と同様の災害を防止する意味では,開発した技術は万全であるといえる.それにもかかわらず事故が起き,大きな災害となる,新しい災害に対処するために新しい技術が開発される.このことを,いくつかの例をあげて解説し,技術開発における安全確保の考え方について考 察した.

  • 後藤 尚弘・藤江 幸一
    2000 年39 巻5 号 p. 298-303
    発行日: 2000/10/15
    公開日: 2017/03/31
    ジャーナル フリー

    ゼロエミッションは持続可能な発展のためのキーワードとして広く普及しており,その方策についてはさまざまな取り組みがなされている.本稿では,持続可能な発展を実現させるために近年提案されているいくつかのコンセプトを概説するとともに,文部省科学研究費特定領域研究「ゼロエミッション」を通して報告されている成果を交えて,環境へのエミッション低減の方策について概説する.具体的には,地域の物質フローに着目して,ライフスタイルや生産プロセスでのエミッションの低減に加えて,物質フローネットワークの構築によって,物質すなわち資源を有効に活用するための手法が有効であり,そのための地域の物質フローの解析方法について述べた.

論文
  • 早坂 達哉・鈴木 武史・中川 良三
    2000 年39 巻5 号 p. 304-309
    発行日: 2000/10/15
    公開日: 2017/03/31
    ジャーナル フリー

    都市環境にある薬医・理工系大学,病院,旧軍事施設跡,アマルガムを使用した金メッキ作業所跡,辰砂を赤色顔料や防腐剤として使用した寺・神社などの周辺地域の土壌には高濃度の水銀が残留している.その値は一般環境の100倍以上含有している場所もある.残留水銀の形態は常温では比較的安定な水銀塩化物,有機物結合水銀および水銀硫化物であるが,溶脱実験の結果,土壌中の水銀種は水質によって,約0.1%が溶脱することがわかった.したがって,5ppm以上の水銀を含有する表面土壌は,土壌の汚染にかかわる環境基準(検液11につき0.0005mg以下〉を超える溶脱が起こる恐れがあること が判明した.

資料
災害事例分析
  • 座間 信作・山田 實
    2000 年39 巻5 号 p. 343-348
    発行日: 2000/10/15
    公開日: 2017/03/31
    ジャーナル フリー

    震央距離約60~150kmにある中国石油公司の3石油タンク基地において・ほかに地震被害が全くな い中でスロッシングにより石油タンクに重大な被害が生じた.被害形態は,浮屋根ポンツーンの座屈,側板一固定屋根接合部の座屈および側板破口による油漏洩である.特に最後の事例はほぼ全量の漏洩で環境問題にもなった.これらの現象を把握するため,基地近傍で得られた地震記録を入力としたスロッシング応答解析を行った結果,対象が長周期すなわち波長が長くても,地下構造によってはタンクサイトからやや離れた地点の記録は入力地震動として用いることができない場合があることがわかった.

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