安全工学
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40 巻, 2 号
安全工学_2001_2
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
安全への提言
総説
論説
技術ノート
  • ウヱーブレット変換とノイズキャンセリングによる低レベル信号の抽出の試み
    黒井 邦宏・福田 隆文・清水 久二, 金 泰九
    2001 年 40 巻 2 号 p. 95-99
    発行日: 2001/04/15
    公開日: 2017/03/02
    ジャーナル フリー

    低速回転する軸受の設備診断は,異常に起因する信号が微弱なため困難である.ところで,軸受の代表的な欠損の一っである転動面剥離では,形状,回転数によって定まった周波数の振動が,ある時問間隔で発生するので,この検知にウェーブレット変換が用いられる.しかし,これだけでは十分な検知能は得られなかった.そこで本報では,ウェーブレット変換にノイズキャンセリングを組み合わせることで,その検知能を向上させることを試みた.小型深溝型軸受を用いた試験ロータを作成し,!~5rpsで駆動し,欠陥の検知の実験を行った.比較の対象としてFFT(高速フーリエ変換)を取り上げた.そ の結果,本報の方法により,検知可能な回転数,欠陥の大きさの範囲が拡大できた.

資料
  • 菊池 武史
    2001 年 40 巻 2 号 p. 100-107
    発行日: 2001/04/15
    公開日: 2017/03/02
    ジャーナル フリー

    ARCは,反応性化学物質の熱暴走危険性評価に有効な断熱熱量計である.本稿は,ARC測定データを実装置に適用する際に必要なφ補正について,当社で採用している方法を紹介した.さらに,安全面でのプロセス上限温度であるADT、、の概念とともに,自己反応性物質や有機過酸化物を輸送する際の,包装品の温度管理の指標となるSADT(自己加速分解温度)をARC測定データから推定する方法 を紹介した.

  • 吉田 喜久雄
    2001 年 40 巻 2 号 p. 108-116
    発行日: 2001/04/15
    公開日: 2017/03/02
    ジャーナル フリー

    環境中に放出される有害化学物質による人の健康リスクのスクリーニングレベルでの評価の概要を 「有害性評価」,「用量一反応評価」,「曝露評価」および「リスクの判定」の主要過程に分けて解説した. さらに,関連する用量一反応評価データや化学物質環境中濃度推定モデルの入手方法を紹介し,わが国においてスクリーニングレベルの人健康リスク評価を実施するうえでの問題点を示した.

  • 徐 廷喆, 康 淳重
    2001 年 40 巻 2 号 p. 117-120
    発行日: 2001/04/15
    公開日: 2017/03/02
    ジャーナル フリー

    重大化学災害は物的被害,経済的損失だけなく,人的被害もまた莫大であり,予防の必要性についてはいうまでもない.問題はどのように予防ができるかである.韓国には規定数量以上の有害危険物質を保有する事業場が700余か所あり,大きな石油化学コンビナートが3か所にある.これらの場所で最近発生した重大事故150件について年度別・産業別・事故事象別・装置別・運転状態別・原因別で紹介 し,最後に韓国の産業安全対策の現況について説明した.

  • 坂本 仁一
    2001 年 40 巻 2 号 p. 121-128
    発行日: 2001/04/15
    公開日: 2017/03/02
    ジャーナル フリー

    企業が海外進出を計画するにあたっては,現地に建設する施設や設備の安全性についての検討が不可欠であり,現地の安全防災関係の法令・規則とその運用実態をあらかじめ把握しておく意義は大きい,イギリスでは,建造物の防火・防爆関係規定には性能規定がいち早く導入され,また,労働安全関係も目標設定型の規定となっている. これらの規定の体系や根底の考え方は,昨今の日本における建築防火や労働安全規制に大きく影響を与えている.したがって,イギリスの安全防災関係の法令・規則とその運用実態を知ることは,進出を計画する企業ならずとも参考になる部分が多いと思われる・

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