安全工学
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42 巻, 3 号
安全工学_2003_3
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
安全への提言
総説
資料
  • 森尻 宏
    2003 年 42 巻 3 号 p. 172-177
    発行日: 2003/06/15
    公開日: 2017/01/31
    ジャーナル フリー

    平成13年9月1日深夜,新宿区歌舞伎町で発生した火災は,地下2階,地上5階建て,延べ面積 516m2という小規模な建物からの出火でありながら,44名もの尊い命を失う大惨事となった. 東京消防庁ではこのような悲劇が二度と繰り返されることのないよう,火災発生後・階段廊下クリーンキャンペーン,緊急査察等,さまざまな業務を実施した.消防科学研究所では火災実験を実施することで,小規模耐火建築物の持っ潜在的危険1生,人為的危険性を具体的に明らかにすべく,火災発生から2か月後には独立行政法人消防研究所の協力を得て,小規模の実験用建物を使用して火災実験を実施した。これらの結果を基に研究計画を練り,庁内における検討会,学識経験者の専門的意見を参考に実験計画を作成し,取り壊し予定の都営住宅を改造して実大規模の火災実験を実施した. 本稿ではその概要について紹介する.

  • 山口 克己
    2003 年 42 巻 3 号 p. 178-183
    発行日: 2003/06/15
    公開日: 2017/01/31
    ジャーナル フリー

    近年,危険物施設の漏えい事故が増加傾向にある.危険物の漏えいは深刻な土壌汚染や河川の水質汚染などにつながる可能性があり,また,昨今の環境保全問題に対する関心の高まりなどからも,漏えい事故の発生を防止することの重要性が高まっている. ここでは地下タンク貯蔵所の事故について取り上げ,消防庁の危険物事故等に関する統計資料をもとに,事故の状況,特徴(発生しやすい施設,事故原因,事故の発生箇所など)および事故防止のための 対策などにっいて述べる.

  • 長谷川 和俊
    2003 年 42 巻 3 号 p. 184-191
    発行日: 2003/06/15
    公開日: 2017/01/31
    ジャーナル フリー

    危険物等事故防止技術センターの業務の一環として行っている危険物等事故関連技術情報(危険物事故データベース)提供にっいてシステムの概要,提供の方法,データソース,データの種類および件数などについて述べた.1962年以来の危険物に係わる事故関連情報を保管しており,個々の事故データは約13000件に上る.危険物施設等の安全促進へ向けた,危険物事故関連データを用いた分析例を紹 介した.事故の原因,経過などを危険物施設ごとに解析し,それぞれ具体的に改善策などを呈示している.

  • 一その1:爆発放散口の基礎一
    板垣 晴彦
    2003 年 42 巻 3 号 p. 192-198
    発行日: 2003/06/15
    公開日: 2017/01/31
    ジャーナル フリー

    乾燥機や集じん機などの汎用装置はさまざまな産業分野で使用されているが,これらの装置での爆発災害が繰り返し起きている.爆発災害を未然に防止するにはいくっかの方法があるが,技術的・経済的な問題もあって,完全に防止できないことがある.このような場合には,未然防止対策とともに万一装置内で爆発が起きたとしても,その被害を最小限に抑える対策を講じる必要がある.爆発圧力放散設備はそのひとつであるが,具体的方法や技術的指針が明確ではなかった. 産業安全研究所では,爆発圧力放散設備の実用化と普及のため「爆発圧力放散設備技術指針」を作成し公表した。本資料では,この技術指針の内容を中心に設計法の概要を紹介する.また,主要な参考文献のひとつであるNFPA68が2002年に改訂されているので,その内容についても触れる.

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