安全工学
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特集号: 安全工学
14 巻 , 4 号
安全工学_1975_4
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
総説
  • 石浜渉,榎本兵治
    1975 年 14 巻 4 号 p. 195-212
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    本文は,粉じん雲主として炭じん雲の爆発について,従来行われた内外の実験研究方法を,実験室規模と大型試験坑道によるもとに分けて述べ,特に実験室規模のものについては,粉じん雲の作成方式によって分類し,その歴史的変遷と各方式の得失などについて概説したものである.

  • 島 正吾
    1975 年 14 巻 4 号 p. 213-224
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー
  • 林 久人
    1975 年 14 巻 4 号 p. 225-233
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    古代ローマ時代から燃えない繊維として私達人間が使用してきたアスベストは20世紀になり,その利用範囲が拡大され最近では世界の総生産量は400万トンにも達している.私達はアスベストの優れた性質の恩恵を受けている反面,その有害性のためにアスベスト産業労働者のアスベスト肺症だけではなく,彼ら自身,彼ら家族,アスベスト鉱山や工場周辺の住民の間に肺癌や中皮腫などが多発している.今やアスベストと肺癌や中皮腫との因果関係は異論のないところである.この発癌性物質であるアスベストの繊維が都市住民の肺組織,都市の大気,酒,清涼飲料水,非経口薬剤や化粧品のなかから見出されるようになってきた.この総説ではアスベスト粉じんの鉱物学的性質を述べ,アスベストによる環境汚染を労働衛生と公衆衛生の面から検討し,今後の研究問題を提起した.

  • 青木 隆一
    1975 年 14 巻 4 号 p. 234-242
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    粉体機械の安全と題したが,粉体処理操作における物理的な面からの安全の問題について述べた.すなわち最初に粉砕機,造粒機などの粉体機器全般における安全問題を概観した後,これと関連する粉粒体

    の諸性質を列挙した.次いで粉体処理操作における問題点を展望した.具体的な例としては粉体圧による大型サイロの崩壊と容器内の粉体の閉塞現象について説明した.粉体プラントにおける物理的な面からの災害防止には,粉体の力学的特性を正しく把握して現象と結びつけることが大切である.

報文
  • 石浜渉,榎本兵治
    1975 年 14 巻 4 号 p. 243-249
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    粉じん雲の爆発特性の実験的研究を行うには,広い濃度範囲にわたって実験容器内に出来るだけ均一な粉じん雲を作成する実験方法を確立する必要がある.以上の目的を達するため,筆者等はボールミルの原理を応用した新しい実験方法と装置を開発し,これによって炭じん,鐘属粉末,農産物粉末その他可燃性粉末の爆発特性について一連の実験研究を行っている.本報は,代表的な数種の農産物粉末の爆発特性についての実験結果を報告するもので,粉じん雲の濃度と爆発によって生ずる庄力および圧力上昇速度との関係を定量的に求めたものである.農産物粉末では,爆発発生圧力,圧力上昇速度および爆発限界濃度範囲とも炭じんのそれに比較して著しく大きく,安全工学上きわめて危険なものであることが判明した.

  • 坂下 勲, 堀江 成治, 小木曾 千秋
    1975 年 14 巻 4 号 p. 250-256
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー
  • 東 猛
    1975 年 14 巻 4 号 p. 257-263
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    粉体の爆発災害の例では,関係者にその知識が少なかったことに起因している場合がしばしばある.粉体爆発に関する知識は種々のものがあり,これらすべて解明することはできないが,着火に関する基礎的なデータ程度は自ら調べておく必要があろう.本実験では,着火に関する最も基礎的なデータとしての爆発下限界濃度測定についての試験法の検討を行った結果について報告する.爆発下限界濃度の測定はハルトマン型試験装置を用いている所が多いが,その実験条件はまちまちで,これが結果に大きな影響を与えている.本実験では,爆発下限界濃度を求める場合の実験方法や条件について検討するとともに,若干の試料についてえたデータを示す.

  • 房村信雄,名古屋俊士
    1975 年 14 巻 4 号 p. 264-271
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー
技術ノート
  • 岩崎 孝
    1975 年 14 巻 4 号 p. 272-274
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    粉じん飛散防止法として,一般酌に用いられている散水法(注水法)と,ジェットスクラバ的要索を取入れた高圧噴霧法の効果について,簡単に検討した.粉じん発生量,粉じんの性状,あるいは固有付着水分などの影響を考慮しないかぎり,高圧噴霧法の発じん抑制率は散水管方式よりも高く,用水量も少なくてすむので,スラッジトラブルなどの問題も起らず,簡便な手法の割合には,有効な防じん対策であることがわかった.

  • 那須 貴司
    1975 年 14 巻 4 号 p. 275-280
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    本装置は紛じんやガスの爆発,火災による災害から生命・財産の損失,プロセス設備の破壊及び操業中断による損失を最少限に抑えるために開発されたものである.爆発には火薬などのように分解爆発をするもの,ボイラーやタンクの破裂のように物理的な破壊によるもの,核物質による核爆発等種々の形態のものがあるがこれらの爆発のうち本装置は可燃性混合気の爆発,すなわち可燃物と空気との燃焼反応により進行する燃焼爆発を,その初期の段階で感知し,消火剤により抑制消火するものである.以下に,本装置の原理・爆発抑制の方法・装置の実験例について述ぺる.

資料
  • 梅津 実
    1975 年 14 巻 4 号 p. 281-289
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    ガス炭じん爆発の伝ぱ防止に対し検知部と抑制部に分離し,爆発を早期に検知し,岩粉棚や水棚を強制的に転覆させる方式(Trigged Barrier)から発展した伝ぱ防止装置,ならびにその運用にあたっての問題点である坑道内での爆発火炎や圧力の現象と同時に,実用化にあたっての装置の適応性,ならびに抑制消火剤の効果などについて実規模試験が2,3の国で行われた繕果についても述べる.

  • 松田 東栄
    1975 年 14 巻 4 号 p. 290-298
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    可燃性粉じんを扱う工程の粉じん爆発に対する安金対策は,爆発予防の手段と被害抑制の手段との2つが考えられる.圧力放散設備は,爆発被害抑制手段の1つで,粉じん爆発の危険性のあるプラントに比較的廉価に利用できる利点があるが,それらの設計についての技術的な問題はまだ十分に検討されているとは言い難い.そこで,ここでは文献に見られる最近の研究をまとめて,この設備の設置上の参考資料とした.

  • 岡村 勝郎
    1975 年 14 巻 4 号 p. 299-306
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    集じん装置の計画,設置には多分に経験的要素を必要とする.このことは集じん装置とはユーザとメーカの共同開発という性格を持っているともいえる.即ち発生源の基礎データについてはユーザが詳しいし,捕集理論はメーカであり,集めた粉じんの処理(廃棄物処理)に関してはさらに第3者の力をかりることも考えなければならない.これらがうまくかみ合ってこそ良い集じん装置ができ上がるといってもよい.そのためには基礎データの収集から建設工事に至るまで,順序よくもれのない計画を進めていく必要がある.あらかじめチェックリストを作っておくのがよい.以下は基本的チェックリストの作り方の一例である.

  • 志賀 四郎
    1975 年 14 巻 4 号 p. 307-310
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    防じんマスクは戦後いち早く規格がつくられ,両3回にわたる改正によって現行JIS T8151が制定ざれている.その間,労働省はこのJISを十二分に活用して別個に国家検定規格を定め,鉱物性粉じん取扱い作業に着用する防じんマスクは検定合格品でなければならないと規定した.規格の強化,静電炉層の開発,その他官民一致の協力により我国防じんマスクは世界のトップ・レベルをゆくほど優秀な性能を持つに至った.

  • 今上 一成
    1975 年 14 巻 4 号 p. 311-318
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    煙道排ガス中のばいじん濃度の測定方法についてはJIS Z 8808(1970)により測定するよう大気汚染防止法で規定されているが,この方法は,JIS制定後5年を経過し,その後の測定精度向上のための研究と測定実績により種々の改良すべき問題点が指摘され,大幅改正を行う必要に迫られている.そこで,現在の問題点とその対策を述べ改正の方向を示すとともに,将来の総量規制に対応する,ばいじん濃度の連続自動計測器の概況についても現状を紹介することにした.なお,JIS法の改正は,現在改正案作成のため委員会で審議中であり,近くその原案ができる予定であるので付言する.

  • 小林 昭夫
    1975 年 14 巻 4 号 p. 319-322
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    液化窒素はそのイナートの特性と,温度-196℃という極低温であるために,昭和30年頃より各種産業に保安用ガスとしてまた強力な冷媒として実用されて来ている.液化窒素を用いる低温粉砕装置は昭和47年に開発されたが,その特徴は装置全体を気密構造として液化窒素の気化ガスによって内部雰囲気を粉じん爆発における限界酸素濃度以下に保持することにより,安全に粉砕しうること,とくに粉砕時の発熱を液化窒素の寒冷エネルギーにより迅速・強力に吸収することによって粉砕効果を上げ粉砕原料の特性を損うことなく微粉化を達成することができた.

災害事例分析
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