安全工学
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特集号: 安全工学
16 巻 , 6 号
安全工学_1977_6
選択された号の論文の39件中1~39を表示しています
巻頭言
座談会
特集
  • 高木 純一
    1977 年 16 巻 6 号 p. 327-331
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    専門別の安全対策が研究される反面,総括的な視野からの研究が少ない.本稿はできるだけひろい角度で.安全問題の根底にある共通のパターンに目をむけようとする.その範囲は人間と機械をふくむ社会全体を考え,研究手法はいわゆる一般システム理論の方法と同類である.これで安全問題のような異常現象にどの程度立入ることができるか,一種の総合的な体系を目指す試みである.ここでは主として態度と見通しのみを論じている.

  • 中岡 哲郎
    1977 年 16 巻 6 号 p. 332-336
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    今日の社会的ひろがりをもった生産過程の中で安全の問題は,単に工学的アプローチだけでは解くことのできない無数の社会的要因のからまり合う問題となっている.ここでは,安全設計に対して労働者集団の内的傾向が対抗的にあらわれる一つの事例」,「安全設計に対してコスト原理が対抗的にあらわれる一つの側面」,という二側面からの考察をとおして,異なる専門分野の協同による安全問題の研究を提唱する.

  • 安田 耕吉郎
    1977 年 16 巻 6 号 p. 337-342
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    社会に導入された技術,あるいは新しく導入されつつある技術の安全性をめぐり論議が行われることがあるが,技術はその有効性を通じて国際経済競争や,国民生活の安定に大いに寄与している.特に,技術依存度の高いわが国においては,技術の有効性を発揮させつつ,生命の安全,生活条件の確保をはかることが重要となってくる.本文は,技術の安全性を社会的観点からとらえ,社会に容認されうる安全性に対する考え方と,その安全性を確保するための方策について考察したものである.

  • 川越 昭
    1977 年 16 巻 6 号 p. 343-347
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    すべての人が安全性を強調しているにももかかわらず,実はあまり気にしていないようである.それは日本人の国民性なのかも知れない.そして,われわれは安上がりな対策で安全を確保してきた.このため根本的対策が大幅に立ち遅れた.一方,根本的対策だけでなく,複雑な事象には複雑に対応する必要がある.そのために,ゆとりのある対策,気まぐれな人間を念頭に置いた対策等を考慮すべきであろう.さらに,原点に返って,減速の哲学を見直したい,技術や安全装置に対する過信が安全性にとっての障害になっているのではないか.

  • 砂原 茂一
    1977 年 16 巻 6 号 p. 348-352
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー
  • 伊多波 美智夫
    1977 年 16 巻 6 号 p. 353-357
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    システム分析をとおして安全性の向上をはかるため,運転保安システムについてその基礎要件の考察, 事故要因の摘出における予備的な考察及びシステムのモデル構造表現手順の作成等の段階を経て,事故発生要因モデルを試算し,定量評価へのアプローチをこころみた.

  • 松野 清
    1977 年 16 巻 6 号 p. 358-363
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    多様化し,巨大化する危険に対して,企業は,一般市民からも,行政・立法サイドからも,安全投資の積極的推進を求められている.企業としては,経営の安定的発展という本来の存在目的を果たし,社会的責任を遂行するためにも,それぞれの危険の大きさに対して適切な安全対策を施していかなければならならないか,危険に対してどの位の安全投資を行ったらよいのかという問題は,きわめて重要な問題でありながら解答を引出すことは容易でない. 本稿はこうした問題への一つのアプロ一チとして,危険というものをどのようにとらえたらよいか,そしてまた安全対策投資をすすめるにあたって基本的に留意べきポイントはなにかについて述べたものである.

  • 佐山 隼敏
    1977 年 16 巻 6 号 p. 364-370
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    近年,システム安全・信頼性工学は産業界および社会からもその必要性が認識されるに至り,定量的リスク評価が可能なフォールト・ツリー解析はとくに重要である.従来,この手法は,航空,宇宙および原子力等の諸問題に適用され,有用な手法であるとされている.ここでは,フォールト・ツリー解析法の概要を述べると共に,化学プラントヘの応用について,この手法の特長その限界,問題点,具体的応用例を紹介する.

  • 角本 定男
    1977 年 16 巻 6 号 p. 371-376
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    安全衛生教育は,企業にとっても働く人にとっても欠くことのできない重要な意義がある.労働安全衛生法規および関係法規には,安全衛生教育に関して事業者責任を規定している.これら安全衛生教育は,教育計画の樹立から実施と評価に至るまでの手順と方法によってその成果が大きく左右される.本論は,つぎの事項について概説する.(1)安全衛生教育の意義,(2)安全衛生教育に関する法規,(3)教育計画,(4)教育の形態・方法・原則.

  • 大島 栄次
    1977 年 16 巻 6 号 p. 377-381
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー
  • 伊木 正二
    1977 年 16 巻 6 号 p. 382-387
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    鉱山の保安は災害の発生を予防し,あるいは万一災害が発生した場合でも,その被害を最小限に抑えることが目的である.鉱山の作業は一般工場と異なり,坑内作業が大部分であり,地上と違った多くの問題点をもっている.ここでは危険発生の原因を人的要素と鉱山の宿命的要素とに分けて検討し,また災害発生原因と最近の技術の進歩について述べ問題点を分析した.さらに今後の保安対策および学校ならびに現場における保安教育および研究のあり方について私見を述べた.鉱山保安は二重三重の点検が必要であるが,一方自分の職場の保安は他人委せにせず,各自それぞれの立場で確認し,自分のちょっとした誤ちで他人を罹災させるような災害を発生させないという信念をもって作業する技術ならびに精神面での教育,訓練が大切であることを述べた.

  • 秋山 英司
    1977 年 16 巻 6 号 p. 388-392
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    機械設備による災害は,製造業に限ってみても未だ年間5万件の多きを示している.それらの災害原因も作業者の不安全動作によるものとか,基本的な防護設備の欠陥などのごく初歩的な原因によるものが少なくない.しかしここ数年,機械の安全に対する社会的認識は著しく高まっており,メーカ段階においても,各業界毎に安全を再認識し,新事態に対処せんとしつつある.本稿では,機械安全の発展の経過を振り返りながら,とくに安全化の急なプレス機械を例として,将来の安全を予測する.

  • 江島 三郎
    1977 年 16 巻 6 号 p. 393-398
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    航空安全は航空機による郵便輪送の始まった頃から,種々の段階を経て今日に至り,現在では具体的で前向きな「システム安全」へと移行して来ている.このように航空安全も年々向上し,努力を続けているが,航空機の大型化,高性能化に伴い,新たな問題も生じている.特に航空機がジェット機時代に入り,その信頼性は飛躍的に向上したが,それに伴う人的な面での問題がクローズ・アップしている.ここではこの方面の研究,対策の必要性と,航空安全の現状について概説する.

  • 宗近 道郎
    1977 年 16 巻 6 号 p. 399-404
    発行日: 1977/12/15
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    私が安全を担当して3年を越した.そして計画は未だ半ばを過ぎたたばかりである.人に話す柄ではない.しかしこの間に問題点に突当たっては考えた.そして日本の工業の歴史,日本の組織管理,優れているはずの日本の労働者,日本人の思考法等と安全のかかわり合いを思ってみた.今では日本人の感の良さに西洋的・科学的思考法を加え,どちらかと言えばバラパラの技術者がお互いによい点を認め合って連帯することが安全を高める道だと考えている.欧米の様子等混じえてこれらの説明を試みた.

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