安全工学
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特集号: 安全工学
23 巻 , 6 号
安全工学_1984_6
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
巻頭言
セフティアセスメント 特集
  • 井上紘一,熊本博光
    1984 年 23 巻 6 号 p. 323-329
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    リスクアナリシスの方法論について定量的乎法に重点を置き概説した, まず,リスクの定量的定義,リスクの指標,Farmer曲線などについて簡単に説明した後,リスクアセスメントの理論的枠組,リスクアナリシスの意義,内容,手順,用いられる代表的な訴法等について順次説明した.最後に,定量的リスクアナリシスの利点および今後に残された研究課題などについて触れた.

  • 真壁 肇
    1984 年 23 巻 6 号 p. 330-335
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    この総説では信頼性工学によって体系づけられた概念とメソドロジー(技法の体系)が,システムのセフティアセスメントにいかように役立てられるかを考察することを目的に,信頼性工学の全休像を総括し たものである.

  • 井田 三郎
    1984 年 23 巻 6 号 p. 336-345
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    地震時の地域危険度評価手法の一例として,東京消防庁が開発してぎた地震における地域の出火危険を相対的に評価した出火危険度,また,地震時の出火を想定して地域の延焼危険を相対的に表わした延焼危険度などの評価手法を概括的に紹介し,あわせてこれら調査結果に基づいて東京消防庁が推進してきた地震対策,ならびに危険度評価手法の今後の展望等について論じた.

  • 勝野 仁
    1984 年 23 巻 6 号 p. 346-353
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    近年,大都市を中心に建築物の高層化・多様化が進み都市構造や都市空間に著しい変化が生じている.数量的に試みとして,東京都内に存する住宅以外の建物数は51万5000棟を超え,このうち消火雛の設置等消防法の規制対象となる建物は22万強に達している、これらの建物に当っては,建物を利用する人々の価値観や生活様式の変化等による機能性や利便性を優先するあまり防災に係わる施設・設備に対しては必ずしも満足される状態でなく,関係者の防災に対する意識も,まだまだ後進的な輿状にあると言える・このような経過の中で,火災時に建物を利用し管住する人々の人命を守る防火・避難施設及び消防用設備等の防災投資については,火災事例をベースとして建物のオーナーや防火管理者,更には当該建物を利用する住民等の関心と相まって,法令の基準炉徐々に整備強化され,建築物の火災に対する潜在危険が次 第に解消されつつある. しかしながら,現存Lている防火対象物にあっては管理する者の多様,かつ,雑多性から火災時の人命安全に関する総合的な解明が残されていることや,最近にいたっても雑居ビルや旅館・ホテル等の特定防火対象物からの火災が後を断たず,多くの人命を失しており,建物の火災時の人命危険や安全性を事前に定量的に予知できる手法が各界から強く望まれていると二ろである. このことから東京消防庁では建築物の火災時の安全性または危険性を定量的に評価することのできる嘱‘特定防火対象物の防災性能の評価方法”について,都知事の諮聞機関である火災予防審議会に昭和54年5月諮間していたところ,去る,昭和58年3月に特定防火対象物の防災性能の評価方法」が答申された。 木稿においては火災予防審議会から答申された当該手法確立のプロセスを主体に紹介することとした い.

  • 中久喜 厚
    1984 年 23 巻 6 号 p. 354-360
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    屋外貯蔵タンクについて,安全性の評価方法の現状と残されている安全上の問題点について述べている.また,最近わが国で着油の大量備蓄のために建造されつつある各種の新しい貯蔵方式のタンク,すなわち海洋貯蔵タソク,掘込式地中貯蔵タソク,岩盤貯蔵タンク,および省石油のために開発された石油と微粉炭との混合物COMの貯蔵用に採用された傾斜底板方式のタンクについて,主としてそれらの構造の概要 と安全対策の現状について述べている.

  • 駒宮 功額
    1984 年 23 巻 6 号 p. 361-367
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    金属材料は特殊な粉宋を除き一般に不燃性であるが,条件によっては次のような火災危険が発生する、 ①酸素,塩素の配管系などに用いられる鉄,チタニウムなどの金属火災,②各種金属加工の際に生ずる切削油や有機物を含む研摩剤で汚染された切肖L研摩屑火災,③アルミニウムと含ハロゲン溶剤やぞり一 スとの異常発熱火災,などである. 火災の起きる原因としては,①では,衝撃や油脂などの発火による金属火災であり,②は,主として切削屑に混入する有機物火災による延焼のためと考えられる,③は,アルミニウムと塩素との発熱反応および生成塩化アルミニウムが揮発性のためと推定される. 事故防止には金属材料の燃焼性と雰囲気ガスの性質をよく理解し,装置内に付着する油脂の洗溝などに配慮することや,切削屑中の有機物に注意することが大切である.

  • 今村遼平,中筋章人
    1984 年 23 巻 6 号 p. 368-378
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    一般の地すべり災害や土工時の切土によって発生する地すべりの90%以上は,過去にすべった地すべり地の再移動といえる.このため,地すべり災害の防止には,古い地すべり地形を見逃すことなく把握することが大切である.地すべり地の抽出には,空中写真による立体視判読が最も効果的である。地すべり地は,(1)滑落崖,図地すべり土塊中に認められる特有の微地形,(3)地すべり土塊の輪かく,などを鍵に して抽出する. 写真判読で得られる地すべりに関する惰報は,(a)地すべり地と健岩部との区別のほか,(b)地すべりの運動様式,(c)地すべり土塊中の微地形,(d)移動ゾ・ックの区分,(e)移動ブロックごとの移動方向,倒地すべりと関係した断層,(9)地すべり土塊の概略の厚さ,(h)水系状況,(i)すべり易さのランク区分などで ある.

  • 高多 明
    1984 年 23 巻 6 号 p. 379-383
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    炭鉱のセフティアセスメントを考えるにあたっての,炭鉱の災害に対する取組み方の二,三の例と,そのバックにある発生機構の複雑さ,独特の環境について紹介する・ 将来のア舩スメント手法としては,生産までを含めた経済性を基礎としたデシジョンツリー型の総合解析を想定したが,その中で産業活動の保安として取り扱うべき範囲がどこまでか,公害におけると同様に 一つの問題かと考える、

  • 前 郁夫
    1984 年 23 巻 6 号 p. 384-389
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    建設工事のなかでも労働災害の発生頻度が高くかつ重篤な災害となるケースの多い山岳トンネルの建設工事に対するセフティアセスメントの手法について,労働省が公表したrトンネル建設工事に係るセフティアセスメントに関する指針」を基に説明している.このセフティアセスメントは,トンネル工事が着工される前に作成される施工計画について,安全対策が十分配慮されているか否かを検討・評価を行なうものであり,災害防止上,必須の安全対策ともいうべぎ基本的事項と,各トンネルがもつ固有の条件により変動のある特有災害の種類とその危険の程度に応じた安全対策について,それぞれ検討することにしている.これにより,施工計画の段階において安全対策の不備・欠陥が是正され,安全施工の実行がより確実 となることが期待される.

  • 上原 陽一
    1984 年 23 巻 6 号 p. 390-398
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    危険性物質は国連勧告によって総合的に取り扱われ,9クラスに分類されているが,このうち危険性の評価が確立または半定量化されているのは,一クラス3の引火性液体,クラス6.1の毒物,そしてクラス8 の腐食性物質に過ぎず,残りの物質については経験による評価,分類が行なわれているに過ぎない, 本稿では,この国連勧告による危険性物質の分類方法および種々の危険性評価のための試験法を紹介するとともに,昭和57および58年度にわたり,日本海事検定協会で行なわれた,試験法の開発,追試の結果を示すことによって,化学物質の火災・爆発を中心とする危険性評価の現状を具体的に解説した.

  • 後藤 博俊
    1984 年 23 巻 6 号 p. 399-404
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー
  • 川原 正言
    1984 年 23 巻 6 号 p. 405-410
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    過去に起こった大ぎな破壊事故も,多くは,その起点をたどると,見逃されていた小さな欠陥またはぎ裂に始まる.破壊力学はrき裂の力学」と呼ぼれ,ぎ裂の強度を定量的にあらわL,ぜい性破壊,疲労,応力腐食割れ,クリープ割れ,水素助長割れ,などさまざまな破壊現象の限界条件ならびに進展支配則を しらべる道具である. ここでは,破壊力学の手法による構造物の安全性評価の基本的考え方を示し,欠陥の限界寸法や余寿命推定線図などの解析の例を示す.またこれと共に,実際の構造物への応用で問題となる,設計係数,定期検査間隔の選定,など現状での問題点のいくつかを簡単に紹介する.

  • 杉本 旭
    1984 年 23 巻 6 号 p. 411-420
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    機械のエレクトロニクス制御化は危険有害作業の減少や作業者の肉体的疫労を軽減させる効果がある一方,機械の複雑化,大型・高速化をうながし,その潜在危険性を増加させている. 暫定的に定められたロボットに関する労働安全衛生規則では,その危険管理を一方的に人間に押付けた感があるが,メカトロ機羅の代嚢である惚ボットではソフトウェアによって多くの安全機能が盛込まれており,今や従来のハードウェアによる安金装置による対策にも増して大きな効果をあげている. ここでは,従来のハードウェアだけでなくソフトウェア,そしてシステムによる安全対策の重要性も考慮して,ロボット導入時に検討すべぎ安全対策とそめ評価について述べる.

  • 秋山 英司
    1984 年 23 巻 6 号 p. 421-427
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    産業に使用する機械による災害は一部に機械,作業者,環境および管理面における原因から起きている.そこで機械の危険性を新しい区分に従って広くかっ細かく分類し,機械の危険性を評価するための評価因子と評価項目を述べる.例として,特に危険性が高い動力プレスと研削盤を取り上げ,評価表を提案する.

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