応用老年学
Online ISSN : 2759-4556
Print ISSN : 1882-6245
ISSN-L : 1882-6245
1 巻, 1 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
巻頭言
巻頭論文
特別寄稿
産官学民の交差点
原著論文
  • 遠田 恵子, 柴田 博, 渡辺 修一郎, 杉澤 秀博
    2007 年1 巻1 号 p. 54-67
    発行日: 2007年
    公開日: 2025/07/10
    ジャーナル フリー

     本研究は、放送人が高齢者に対してどのような意識を持っているのかを明らかにすることを目的とした。調査は、2005年、全国の放送人20代から70代の321人を対象に、郵送回収法によりアンケート調査を行った。回収率は68.5%であった。「高齢者」を「70歳以上」と答える人がほぼ半数を占めた。

     現在放送している番組のなかで実際に「高齢者向け」・「高齢者が好む」と思う具体的な番組名をあげてもらったところ、NHKの番組をあげる放送人が多かった。さらにはPalmoreのクイズを用い、エイジズムとの関連を見た。Palmoreのクイズの正答率は、「女性ほど」、「年齢が高いほど」、「高齢者を視聴者として意識する程度の高いこと」、「高齢者と接する機会の多いこと」、そして「高齢者向け番組への関与経験のあること」で有意に高くなった。

  • 笠原 岳人
    2007 年1 巻1 号 p. 68-74
    発行日: 2007年
    公開日: 2025/07/10
    ジャーナル フリー

     要介護高齢者のバランス能力を、Berg Balance Scale (BBS) にて測定し、転倒の予知能力を検討した。療養病床にて歩行可能な120名を対象とし、BBSの測定結果を一定期間 (24ヶ月) 追跡した。その結果、調査期間中の転倒群(M=39.9,SD=5.55)は、非転倒群(M=47.6,SD=6.48)よりも、BBSの成績が低い値を示す結果となった。また、先行調査にて算出した転倒予測値(40点以下)の転倒発生率は、61.5%であった。さらに、転倒群と非転倒群の判別値は、41/42点の時が最も高い値を示す結果となった。これらのことから、BBSの成績が40点以下の場合、転倒の発生率が高くなることが予測され、要介護高齢者の転倒リスク予知に関するBBSの有用性が示唆された。

feedback
Top