本研究の目的は,認知症看護に関する国内論文タイトルのKHCoderを用いたテキストマイニングにて研究動向を明らかにし,今後の認知症看護の研究の着手点を探ることである.
医学中央雑誌刊行会Webで発行年を指定せず,タイトルに認知症,Dementia,痴呆症,痴呆を含む原著論文を検索し,頻出語分析,共起ネットワーク分析をした.
論文2838件でのうち,総抽出語数44124語(助詞や助動詞を除外した延べ語数21059語),異なり語数3075語(語の種類の数2591語)であった.共起ネットワーク全体像は,【治療場面での理解や対応】【在宅生活継続の要因】【介護者である家族への支援】【音楽療法効果】【日常生活や生活機能】【施設での取り組み】【対応困難な症状や場面】【文献検討】【転倒予防】【現状と課題】【看護学生実習の効果】に分類された.
研究着手点として,在宅生活継続への支援,病院看護師の視点,認知症高齢者の尊厳,非薬物療法の検証が示唆された.
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