産業衛生学雑誌
Online ISSN : 1349-533X
Print ISSN : 1341-0725
ISSN-L : 1341-0725
47 巻 , 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
原著
  • 森 美穂子, 堤 明純, 高木 勝, 重本 亨, 三橋 睦子, 石井 敦子, 名切 信, 五嶋 佳子, 石竹 達也
    2005 年 47 巻 3 号 p. 113-118
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/01/05
    ジャーナル フリー
    交代勤務経験の有無と退職後の生活の質,特に睡眠の質との関連性を明らかにするために,ある製造会社の退職者777名を対象に質問紙調査を行った.質問内容は,既往歴,現在の健康状態,食習慣,アルコール,喫煙,運動,睡眠,在職中の勤務状況(職種,交代勤務経験,交代勤務経験年数,副業),現在の就業状況,社会参加,学歴,性別,年齢,退職後の年数であった.「現在の健康状態(オッズ比4.318,95%信頼区間2.475-7.534)」「交代勤務経験(2.190,1.211-3.953)」「現在の就業状況(1.913,1.155-3.167)」「食習慣(1.653,1.055-2.591)」が多変量解析によって退職後の睡眠障害と有意に関連した.退職後の睡眠障害を防ぐには正しいライフスタイル,良好な健康状態を保つことが,特に交代勤務経験者において大切である.
短報
調査報告
  • 渋谷 基子, 神里 みどり, 田内 香織
    2005 年 47 巻 3 号 p. 122-127
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/01/05
    ジャーナル フリー
    保健指導には,BMI(Body Mass Index,以下BMI)を初め,多くの健康指標が用いられているが,ウエスト値は,研究が少ないのが現状である.そこで,ウエスト値とBMIの関連,食生活・日常生活習慣との関連を明らかにするために調査を行った.A建設会社に勤務する35歳以上の男性社員213名を対象とし,定期健康診断時に,自記式質問紙と,ウエスト値測定,血液生化学検査による調査を行った.BMI,収縮期血圧,拡張期血圧,中性脂肪,GPT,γ-GTP,空腹時血糖値での異常値群は,正常値群と比較し,有意にウエスト値が太かった(p<0.04).ウエスト値と日常生活習慣の関連においては,揚げ物および外食を週4-5回以上摂取している群(p=0.004),運動習慣が週に2-3回以下の群(p=0.025)はウエスト値が有意に太かった.ロジスティック解析では,ウエスト値に関連が見られたものが疾病の有無(オッズ比2.10,p=0.046),検査値異常の有無(オッズ比3.54,p=0.009)であった.以上より,ウエスト値は健康指標の1つとして使用可能と考えられ,揚げ物や外食を控えたり,運動習慣を改善したりすることでウエスト値をコントロールし,内臓肥満予防に繋げることが出来るのではないかと考える.
feedback
Top