産業衛生学雑誌
Online ISSN : 1349-533X
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50 巻 , 3 号
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事 例
調査報告
  • 冨岡 公子
    原稿種別: 調査報告
    2008 年 50 巻 3 号 p. 86-91
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/03
    [早期公開] 公開日: 2008/04/22
    ジャーナル フリー
    新設介護老人福祉施設における介護労働者の腰痛問題に関する検討:冨岡公子.奈良県立医科大学地域健康医学教室―改善が進まない介護労働者の腰痛問題の対策を進める場合,重度の腰痛を優先して検討すべきだと考え,新設介護老人福祉施設で働く介護労働者を対象に,重度の腰痛に関与する労働要因を検討することを目的にアンケート調査を行った.アンケートは,大阪府内介護老人福祉施設7施設の介護職258名に配布し,214名から回収した(平均年齢:28.8歳).解析対象は212名(男性59名,女性153名)とした.介護作業に伴う精神的および身体的作業負担について独自に作成した22の質問項目の因子分析を行った結果,16項目5因子が抽出され,第1因子は“利用者の特性・ADL”,第2因子は“利用者からの暴力”,第3因子は“職場内のコミュニケーション”,第4因子は“作業環境の問題”,第5因子は“利用者とのコミュニケーション”と解釈された.「最近1ヶ月にいつも腰痛あり」を重度の腰痛と定義して,重度の腰痛に関与する労働要因について多重ロジスティック回帰分析を用いて検討した結果,性と在職年数を調整した調整オッズ比が,第1因子“利用者の特性・ADL”の『体重が重い』で6.63(95%CI: 1.71-25.75)と有意に増加した.介護労働者の腰痛対策として利用者の特性・ADLに応じた介護労働者の配置や介助補助具が必要なことが示唆された.
    (産衛誌2008; 50: 86-91)
  • 宮腰 美希, 大塚 美佳, 加藤 めぐみ, 久保 智春, 土橋 佳代子, 豊島 宏美, 宮崎 絵理子, 吉江 歩, 大倉 美佳, 表 志津子 ...
    原稿種別: 調査報告
    2008 年 50 巻 3 号 p. 92-99
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/03
    [早期公開] 公開日: 2008/05/02
    ジャーナル フリー
    若年労働者のコンビニエンスストアを利用した食事摂取内容と労働状況に関する実態調査:宮腰美希ほか.金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻―本研究は,若年労働者のコンビニエンスストア(以下コンビニとする)を利用した食事摂取内容と労働状況に関する実態を明らかにすることを目的とし,肥満予防について検討した.一輸送関連企業の石川県内に勤務する29歳以下の労働者284人を対象に,無記名自記式質問紙を用いて調査を行い,193人の回答を得た.その結果,労働状況のうち業務形態,泊りの有無,拘束時間の長さとコンビニの利用の有無に関連があったが,労働状況とコンビニを利用した食事摂取内容には明らかな関連はみられなかった.しかし,ほとんどの労働状況でコンビニを利用して摂取した1食あたりの平均脂質割合が25%を超えているという特徴があり,また,摂取頻度が高い食品は脂質割合が高いものが多いという結果が得られた.これらのことは肥満のリスクとなることが推測される.さらに,1週間のコンビニの利用日数が多いほど,食生活に対し「改善が必要だと思う」と考えている人の割合が有意に高くなっていた.以上のことから,若年労働者に対して肥満予防への支援が必要であると考える.若年労働者が栄養表示を確認し,食品を選択できるような支援をしていくこと,また,食品に栄養表示がされるようコンビニ側に働きかけることにより,情報を入手しやすい環境を整えることが求められる.
    (産衛誌2008; 50: 92-99)
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