産業衛生学雑誌
Online ISSN : 1349-533X
Print ISSN : 1341-0725
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53 巻 , 2 号
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調査報告
  • 吉田 辰夫, 小川 真規, 後藤 浩之, 大下 歩, 黒瀬 直子, 横沢 册子, 平田 衛, 圓藤 陽子
    原稿種別: 調査報告
    53 巻 (2011) 2 号 p. 25
    公開日: 2011/04/06
    [早期公開] 公開日: 2011/02/01
    ジャーナル フリー
    シックビル症候群患者の臨床所見並びに環境測定結果について:吉田辰夫ほか.関西労災病院環境医学研究センター―目的:シックハウス症候群の調査報告は数多くあるが,日本における職業性シックビルディング症候群(SBS)の症例報告は限られている.われわれは集団発生事例において臨床的な観察と環境濃度測定を実施した. 対象と方法:オフィス内に新設した耐火金庫室内部の塗装工事後に体調不良を訴え,当科を受診した事務職員11名(男性2名と女性9名)に問診,血液一般および生化学検査,免疫学的検査,肺機能検査,神経眼科的検査および精神心理検査を実施し,事務所内環境測定を塗装後27日後,55日後,132日後の3回実施した.非受診者(男性21名と女性1名)においては自記式質問紙調査を実施した. 結果:事務職員は工事終了9日後に仕事を始めたが,その直後に大半の従業員が異臭を感じ,頭痛,倦怠感,集中力の低下や眼の刺激を訴えた.塗装に使用された塗料はアクリル樹脂塗料で,金庫室内のトルエン,キシレン,総揮発性有機化合物(T-VOC)の27日後の濃度は2,972,2,610,7,100 μg/m3であったが,132日後には,78,113,261 μg/m3に低下していた.結論:自覚症状,アレルギー等の他の器質的疾患の検査は否定的なこと,環境測定結果から,受診者11名のうち女性7名をSBSと診断した.非受診者(男性22名と女性1名)における質問紙の回答でも,異臭や不快感などの訴えの出現と消滅の時期が金庫内のトルエンなどの濃度推移と一致していたことから,SBS診断の妥当性が確認された.
    (産衛誌2011; 53: 25-32)
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話 題
  • 辻 洋志, 臼田 寛, 河野 公一
    原稿種別: 話 題
    53 巻 (2011) 2 号 p. 33
    公開日: 2011/04/06
    [早期公開] 公開日: 2011/01/07
    ジャーナル フリー
    米国の公衆衛生大学院における産業医養成システムと日本の課題―ハーバード公衆衛生大学院専門職修士課程を通じて―:辻 洋志ほか.大阪医科大学衛生学・公衆衛生学教室―目的:世界経済の急速なグローバル化により労働者を取り巻く環境は大きく変化してきている.わが国の労働安全衛生制度は,法律に準拠する形で戦後一貫して充実強化されてきた.しかし,社会の変化に伴い企業や労働者が産業医に求める内容も多様化し,対応を迫られている. 対象と方法:米国は結果責任を伴う自主対応型の労働安全衛生制度を取っている.本稿では体系的なトレーニングを行い,変化する社会の需要に柔軟に応えることができる基礎を持つ産業医を養成する,米国の公衆衛生大学院のシステムを紹介する. 結果および考察:今後の日本の労働安全衛生の維持向上を模索するに当たり,多様化する社会の需要に応えるには体系的トレーニングによる個々の産業医や関連職の技能の向上が不可欠であり,米国における公衆衛生大学院による産業医養成システムは一つの参考になると思われる.
    (産衛誌2011; 53: 33-38)
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