産婦人科の進歩

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妊娠時に好中球アルヵリフォスファターゼ(L. Alp)活性を測定する事は, 種々の産科的異常をよく反映し, それが胎盤性ホルモン分泌動態を介して影響を受ける可能性が示唆されて以来, 著者も一連の報告を方法を変えて追試検討すると共に, L. Alp動態と妊孕現象との関連から妊娠時L. Alp活性の測定は, 妊娠維持機構に関する鋭敏なalarmsignと成り得る事を認め報告して来た. 今回この母体側に属する細胞内酵素(L. Alp)が如何なる機序で胎児情報を反映するかに関してその調節機序を探らんがため, 妊娠個体に特徴的なsteroid hormonsの活動化ならびに胎盤形成とそのホルモン産生機能の影響を中心に検討を加え, 新しい母体, 胎児管理法としての論拠を得べく実験を行ない, それらの影響を確認し得た.

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