産婦人科の進歩
Online ISSN : 1347-6742
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27 巻, 6 号
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  • 森下 義夫
    1975 年 27 巻 6 号 p. 449-479
    発行日: 1975/11/01
    公開日: 2011/10/11
    ジャーナル フリー
    産婦の骨盤と児頭の形態学的諸要素を, 分娩経過との関連において解析し, 複雑な分娩機構の究明を試みた. 方法はX線骨盤児頭計測法により, 骨盤と児頭とを同じ体積の次元にて把握し, 分娩における児頭と骨盤との間の動的均衡関係の検索を行なった. その結果, 初産分娩における骨盤中間部の重要性を認め, また胎位異常と骨盤狭窄との間の因果性を指摘し得た. さらに, 初産婦と経産婦の分娩機構の相違の原因を, 両者の骨盤形態の差異の中に見出した. 分娩の難易に関与する一要件として, 「骨産道の変容性」を提唱する.
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