山陽論叢
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22 巻
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 井上 理絵, 富岡 美佳, 梅崎 みどり, 流 舞衣
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 1-9
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    母乳育児には様々な利点があることが知られているが、母乳育児の確立や継続のためには周囲からの支援が必要である。特に母乳育児継続のための環境として、医療者の支援体制は重要な要因の一つとされている。本研究では、妊婦が希望する母乳育児支援の内容と実際に受けている支援の内容を調査し、初産婦と経産婦が求めている支援の内容を明らかにすることを目的とした。その結果、希望する産後の栄養方法は初産婦、経産婦ともに母乳栄養が最も多く、約70%の妊婦が希望していた。妊娠中に指導を受けた母乳育児支援の割合は初産婦に比べ経産婦のほうが少なかった。しかし、経産婦であっても妊娠中に育児指導を希望しえいる割合は高く、特に「妊娠中の異常」、「産後の乳房ケア」については8割以上が希望しており、その他の項目も6割以上が希望していた。一方、初産婦が希望する妊娠中の育児指導は「産後の乳房ケア」、「分娩の準備」が最も多く、次いで「妊娠経過の流れ」、「分娩の時期」であった。初産婦・経産婦ともに産後の母乳育児に関心が高いことがわかった。経産婦は初産婦に比べ前回の経験があるため、指導が省略される傾向にあるが、実際には初産婦と同様に指導を求めているという結果が明らかとなり、ニーズを踏まえた指導の重要性が示唆された。
  • 奥山 真由美, 道繁 祐紀恵, 杉野 美和, 甲谷 愛子
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 11-20
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    回復期リハビリテーション病院における高齢者の退院支援にむけた看護実践能力を育成するために、見学実習に加えて、グループワークとプレゼンテーションを導入したアクティブ・ラーニングの教育実践を行った。その教育効果について、アンケート調査から学生の学びを分析した。その結果、学生の学びとしては、【知識の獲得と新たな発見】【効果的なプレゼンテーション技法と学習の深まり】【回復期リハビリテーションにおける看護実践の方法と看護職の役割の理解】【目標達成に向けたチーム作り】【学習の楽しさと学習の動機づけ】の5つのカテゴリーが抽出された。アクティブ・ラーニングを臨地実習に導入することは、学生の能動的な学修を促進し、看護尾専門的知識・技術に対する学びを深めることができるだけでなく、少人数グループによる課題解決に向けたチーム作りを行う過程で、主体的に問題解決できる能力やケアを創造する力に繋がる基礎的能力を養うことが可能になることが示唆された。
  • 杉野 美和, 奥山 真由美, 道繁 祐紀恵, 甲谷 愛子
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 21-27
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    わが国の高齢者へ事前指示書を普及するための示唆を得ることを目的として、高齢者への事前指示書の活用に関する論文8件を文献レビューした。その結果、家族に介護負担がかからないことを優先させる思いが強いという日本人特有の心情を捉えていたが、事前指示書を作成精している人は少なかった。また、終末期医療の判断や介護をする相手を気遣い、相手に判断を委ねる傾向があった。さらに、講演の内容によって事前指示書に対する意向が変わる可能性があった。以上より、事前指示書に対して、終末期医療の判断や介護をする相手が困らないために自己の意志伝達が必要であると思考を転換する必要性が示唆された。また、事前指示について多施設・多職種で支援し、更なる啓蒙活動を実施し、わが国に即した事前指示書のあり方を模索していく必要がある。
  • 道繁 祐紀恵, 奥山 真由美, 甲谷 愛子, 杉野 美和
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 29-40
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、A地区在住の健康な高齢者の認知症および認知症予防に関する認識と、予防行動の実態を明らかにし、支援の在り方について示唆を得ることを目的とした。A地区在住の高齢者8名を対象とし、半構成的面接による質的記述的分析を行った。その結果、【肯定的なかかわりの必要性】、【正しい知識の必要性】、【情報収集の必要性】、【症状の不明確さ】、【予防の必要性】、【病院受診の必要性】、【診断後の対策の必要性】、【他者の支えの必要性】、【ソーシャルサポートの必要性】という9つのカテゴリが生成された。A地区在住の健康な高齢者8名は認知症予防への関心が高く、予防の必要性を理解し、様々な社会活動を行っていた。その一方で、認知症予防に対して、「情報がありすぎて不安」という意見もあった。さらに、家族が認知症であることを隠し、現状把握ができないことや、個人情報保護法などにより情報共有ができていないことがわかった。意識や関心のある人に対しては、個人のレベルに合わせた知識を共有する必要があり、地域の特性や地域差を把握するためにも、予防だけでなく、コミュニティ、地域の在り方を整備する必要があることが示唆された。
  • Yukari Eto
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 41-52
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
  • 隈元 美貴子, 柳田 元継
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 53-62
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    化粧行動を規定する要因として、ライフスタイルがあるが、このライフスタイルという概念は、その性質上、調査時期による変動的概念であるともいえる。それゆえ、現在の大学生のライフスタイルを明らかにするための十分なアンケートがほとんどない。そこで、本研究では、女子大学生を対象者とし、化粧行動とライフスタイルの関連性を明らかにすることを目的とし、まず、ライフスタイルに関するアンケートを作成し、化粧行動に関するアンケートと併せて質問紙調査を行い、その結果について検討を行った。ライフスタイルを測定する64項目への反応を因子分析(主因子・プロマックス回転)し、スクリープロットを参考に5因子を抽出した。それぞれ、「熱中度」「人間関係」「生活意識」「金か心か」「「ファッション」と命名した。次に、化粧行動を測定する27項目への反応を因子分析(主因子・プロマックス回転)し、スクリープロットを参考に5因子を抽出した。それぞれ、「自己顕示」「規範・機能」「流行性」「楽しみ」「受動性」と命名した。ここで、化粧行動に対する考え方で対象者をグループ化するために因子得点をもとにクラスター文政を行ったところ、「化粧関心型」「化粧中間型」「化粧無関心型」の3つのグループに分類することができた。各グループのライフスタイルを明らかにするために、ライフスタイルの因子特定の平均値を比較したところ、各因子においてグループ間で差異が認められ、化粧行動とライフスタイルの間に関連性があることが示唆された。
  • 近藤 卓, 望月 美紗子, 山田 由美子, 田淵 愛子, 田中 佑果
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 63-70
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
  • 班偉
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 71-86
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
  • 松浦 美晴, 上地 玲子, 皆川 順
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 87-100
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
  • 高橋 功, 久保田 靖子
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 101-110
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
  • 藤井 久美子, 大野 佳美, 笠井 八重子
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 111-125
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    女子大学生の食生活および野菜摂取の状況について岡山県の大学・短大、兵庫県の大学・短大でアンケート調査を行った。日常の食事作り担当者は母親が最も多かった。食事の重視点では1〜2割の者が野菜摂取を回答し、偏食で食べないものは野菜類、魚介類などであった。朝食における野菜摂取は食べない者が最も多かったが、朝食の米飯摂取が多かった岡山の大学では朝食で毎日野菜摂取する比率が他に比べて高かった。よく食べる野菜の上位はたまねぎ、にんじん、キャベツであり、よく食べる調理法は炒め物、サラダ・生野菜が中心であった。特にサラダ・生野菜で食べる野菜はその他の調理法が乏しい状況であった。よく食べる野菜種類数およびよく食べる野菜の調理法数と、1日の野菜摂取数との間には有意な正の相関があり、また体調有訴数との間には負の相関傾向があった。これらの結果から、健康な食生活実践力育成に向けて、摂取野菜の種類とともに調理法についても多様な知識とスキルを繰り返し習得させていく方策が必要であると考えられた。
  • 山根(吉長) 智恵
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 127-135
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
  • Ryota Masuda, Reiko Kamiji, Maiko Nakan
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 137-143
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    Sanyo Gakuen University and College has about 1,000 students and faculties of Nursing,Human Scinces,Food & Nutrition, Preschool Education. The nickname for the student counseling room of Sanyo Gakuen is the`kokosapo'(literally`kokoro' no support' in Japanese meaning mental support).The student counseling room was established in April 2003. Ishihara(2003)reported 10 years'worth of data from 2003 regarding the student counseling room in terms of users and services. This study examined the client data from 2013 to 2014 and elucidated some issues regarding the future of the student counseling room.
  • 佐藤 雅代
    原稿種別: 本文
    2016 年 22 巻 p. 156-145
    発行日: 2016/03/18
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
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