自動電気泳動装置より得られる泳動関連パラメータに, ZTT, TTT, TC, TB, CA, Alb, CRP, IgG, IgA, IgM, LDH, GOTの生化学関連パラメータを加えた, より総合的なエキスパートシステムを構築した. 本手法を定型的な病的パターンに応用したところ, 泳動パターンは絶対値により重ね書きされるので, 異常の判定が容易にできた. また, SDインデックスは数値ならびにグラフィックで表示されるので, わかりやすく有効な方法であった. とくに, 生化学の各項目も共通の単位でグラフィック表示することは, 総合的に病態を把握する上でわかりやすい方法であることを示した. モード的易動度もコンピュータによりSDインデックスとして定量的に取り扱うことが可能となり, 病的パターンの特徴を示した.
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