生物物理化学
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35 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 竹尾 和典, 中村 和行, 鈴野 亮輔, 田中 経彦, 三村 雄輔
    1991 年 35 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • 吉田 宏, 小野 政孝, 山内 春夫
    1991 年 35 巻 1 号 p. 11-14
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    従来の二次元電気泳動を改良したデュアルミクロ二次元電気泳動と名づけた方法で, 精漿蛋白について泳動を行い, クマシー染色したゲルについて市販のレーザー画像処理装置により画像解析を行った. デュアルミクロ二次元電気泳動は, 一次元目で泳動した二つの試料を二次元目の濃度勾配ゲル1枚で泳動し, 染色するため, 泳動および染色条件が同一となり, 異なる二つの試料のスポットの比較や画像解析が容易であった.
    精漿蛋白の画像解析の結果, pI 5.7, MW5Kに位置するスポットの濃度は4.4%と測定された. また, このスポットについてアミノ酸分析を行った.
  • 広瀬 美子, 佐々木 勝一, 山岸 安子, 櫻林 郁之介, 河合 忠
    1991 年 35 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    Two types of new cellulose acetate membrane, Seleca-V membrane, were developed; G membrane with mild electro osmosis and A membrane with marked electro osmosis. G membrane had its application point at the post-γ zone, and A membrane at the pre-albumin zone. G membrane was found to be supericr to A membrane in its resolution, precision and reproducibility for clinical application.
  • 戸沢 辰雄, 桑原 純子
    1991 年 35 巻 1 号 p. 21-25
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    LDH1とLDH2間の過剰活性帯を伴うLDH1からLDH3の陰極側にわたる tailing する異常活性を示すアイソザイム泳動像が胆石症の患者からえられた. このアノマリーパターンはこれまでに知られていない. 後日にえたこの患者の新鮮血清は正常LDHアイソザイム像を示し, かつ正常分子サイズのLDHだけを含んでいた. 驚くことに, 一日保存後のこの血清は上記のアノマリー像を示し, 同時に高分子LDHを含んでいた. つまり, 高分子LDHが保存血清中で形成されるという希有な現象がはじめて示された. この高分子LDHにはIgGの外に同定できない蛋白が関与している成績をえた. この蛋白がLDH, IgGとひとつの複合体を形成している可能性と, LDH・IgG複合体とは個別にLDHとの複合体を形成している可能性が考えられたが, 前者の可能性が推定された.
  • 三宅 洋左, 宮本 京, 渡辺 均, 大森 智弘, 鳴海 正毅
    1991 年 35 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    われわれは, 前処理としてアフィゲルブルーによるアフィニティークロマトグラフィーで血清γ-glutamyltransferase (GGT) を膜結合性, 非結合性の分画に濃縮後, 処理前血清と同時にセルロースアセテート膜 (タイタンIII LIPO) を支持体として電気泳動しGGTアイソザイムを分離した. この方法により, 肝疾患における膜結合性および膜非結合性GGTの出現を検討し, 以下の結果を得た. 膜結合性GGTアイソザイムは, GGT1, 2, 2+2', 4に存在し, それぞれ albumin, α1, α1+post α1, β位, の蛋白分画にあたり, 膜非結合性のそれは, GGT 1, 2, 2', 3 (pre-α2) に存在した. GGT 2および2+2'の膜結合性を示すものが, 慢性肝炎および肝硬変症では, 10例中2例 (20%), 11例中8例 (73%) それぞれ存在し, GGT 2および2+2'の膜非結合性を示すものでは, アルコール性肝障害10例中10例 (100%) 転移性肝癌8例中8例 (100%) に認められた.
  • 丸田 真由美, 山本 和彦, 櫻林 郁之介, 竹中 清悟, 尾鼻 康朗, 古田 格, 大場 康寛, 吉田 浩二, 篠原 兵庫, 前田 裕弘, ...
    1991 年 35 巻 1 号 p. 33-38
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    血中に異常μ鎖が出現し, 形質細胞異常症と診断された37歳, 男性患者血清の免疫化学的検討を行った. 血中には19S IgM, 7S IgMとそのポリマー, BJP (κ) および遊離μ鎖とそのポリマーが存在し, 尿中では多量のBJP(κ) と33Kを主とする遊離μ鎖が検出された.
    血中μ鎖の分子量は単一ではなく, 86K, 69K, 55, Kおよび46Kのものが存在した.
    骨髄中においては, 空胞をもつ plasma cell が認められ, その細胞質に正常μ鎖の他, 遊離μ鎖56Kが確認された. これらは血中μ鎖と分子量が異なるが, シアリダーゼ酵素処理による反応結果から, 細胞中と血中でのμ鎖の分子サイズの違いや, pIの多様性は主として異常糖鎖付加による修飾と推測された.
    さらに患者は初診時から1年半経過しているが, 自覚症状がなく骨髄の plasma cell が42%から52%へと増加しているものの日常生活を支障なく営んでいる点で, 従来の報告と異なるきわめてまれな1症例であると考える.
  • 横濱 道成
    1991 年 35 巻 1 号 p. 39-43
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    ウマHb-α型は, 国際的に認定された A, AII, BIおよびBIIの四つのハプロタイプにより10種類の型に分類されてきた. しかし, これらのハプロタイプでは説明できないHb-α型パターンが北海道和種馬で検出され, このような変異型は複数の外来馬種にも存在していた. またこれらのHb-α型は, いずれも同じハプロタイプによる変異であることが明らかになったので, この新たなハプロタイプを“CII”と命名し, さらにはこれに対応するハプロタイプとして“CI”も想定した. 同時に, これらのハプロタイプにより分類できる各Hb-α型パターンとそれらの分類上の問題点も考察した.
  • 林 景子, 戸沢 辰雄
    1991 年 35 巻 1 号 p. 45-48
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • 藤田 雅彦, 神原 秀記, 村川 克二
    1991 年 35 巻 1 号 p. 49-52
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    プラスチック容器壁に一本鎖鋳型DNAが吸着する現象を見いだした. サンガー法によるシーケンシング反応では, 鋳型DNA量が微量のときにはこの吸着の影響が顕著に現れる. プラスチック容器壁へのDNA吸着量は単位接触面積当り2fmol/mm2であった. ポリオキシエチレン (20) ソルビタンモノラウレートを反応液に添加することにより, DNA吸着量を低減できた. この方法によりわずか0.05pmol鋳型DNAからも解析可能なDNA断片群を調製できた.
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