生物物理化学
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36 巻, 3 号
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  • 弘 卓三, 門福 強樹, 牧野 義彰, 井上 辰樹, 広田 公一, 佐藤 永雄
    1992 年 36 巻 3 号 p. 155-160
    発行日: 1992/06/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    運動依存性タンパク質を10km走運動負荷後のヒト血清から精製し, その性質を調べた. 精製は調製用ポリアクリルアミドゲル電気泳動, 抗アルブミンセファロースカラム, 調製用等電点電気泳動, 高速液体クロマトグラフィーによるゲル濾過で行った. 精製標品の等電点は5.0, SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動による分子量は2-メルカプトエタノール存在, 非存在下とも25Kdであった. アミノ酸組成はグルタミン酸とロイシンの含量が高く, システインとイソロイシンの含量が非常に低かった. 種々身体運動における血中濃度の変化をロケット免疫電気泳動によって検索した.
  • 鎌田 まり子, 藤田 清貴, 櫻林 郁之介, 小川 実, 谷中 寿江, 稲葉 龍太郎, 塚田 敏彦
    1992 年 36 巻 3 号 p. 161-164
    発行日: 1992/06/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    LDH・Hサブユニット欠乏第3例目と考えられる症例を経験し, その解析結果について報告した. 血清LDH活性の異常な低値を示した発端者のLDHアイソザイムは血清, 白血球, 唾液でM4のみ, 赤血球, 血小板ではM4のほかにHM3が認められた. 赤血球内酵素の測定では多くの酵素が低値を示していたが, とくにLDHの活性低下が顕著であった. 赤血球解糖中間体の測定ではFDP, DHAP, GA3Pの蓄積が認められた.
    発端者の家族の3名は血清, 赤血球のLDH活性が低めであり, H/M比が低値を示した.
    発端者はLDH・Hサブユニット欠乏のホモ体, その家族3名はヘテロ体と考えられた.
  • 島尾 和男
    1992 年 36 巻 3 号 p. 165-169
    発行日: 1992/06/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    半透明膜のデンシトメトリーについて, 膜を通過する光の経路の長さが片側正規分布および指数分布する場合の吸光度を計算し, よい性能のデンシトメーターで測定した膜の吸光度の値は異なるがお互いに正比例するという経験的に知られている事実が成り立つ理由を明らかにするとともに, 蛋白質を Ponceau 3R染色したセルロースアセテート膜をデカリンで透明化したときと, 2%酢酸に浸した半透明のままで測定したときの吸光度の関係について検討し, 実験結果には膜内の光の長さの分布だけでなく, 迷光が関係していることを推論した.
  • 栗岡 晋, 名竹 洋子, 石岡 憲昭, 櫻田 純次, 益田 昭吾
    1992 年 36 巻 3 号 p. 171-175
    発行日: 1992/06/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    異なった方法で培養した黄色ブドウ球菌 Cowan I由来の変異株UV2の培養上清液中のタンパク質およびプロテインAを二次元電気泳動法で分離分析した. 通常培養法で得られた培養上清液中には, おもなタンパク質スポットとしてMW 50Kd, pI 5.0; MW 49Kd, pI5.1; MW 47Kd, pI 5.2が検出され, それらはプロテインAの主要成分として同定された. 一方, 25℃セロファン表面培養上清液中には, これら主要成分のプロテインA分子とともにMW 18~49Kd, pI 4.2~5.8の範囲に低分子化した25個以上のプロテインAが存在した. また, 37℃セロファン表面培養上清液中には, 主要成分のプロテインA分子は検出できないばかりか, 低分子化がさらに進行し, MW 20~36Kd, pI 4.5~6.5の範囲に約20個のプロテインAが見いだされた. セロファン表面培養上清液中には, 通常培養上清液中にはほとんど見られない非プロテインAタンパク質が多量に存在していた.
  • 島尾 和男
    1992 年 36 巻 3 号 p. 177-180
    発行日: 1992/06/15
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
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