サンケア製品の紫外線防御性を
in vitroで評価する方法についてはこれまで多くの報告がなされている。これらの
in vitro評価法は, 皮膚代替膜に試料を塗布し, 紫外線の透過性を測定することで, 試料の紫外線防御性を評価する手法であるが, 本研究では, この方法で問題となっていた紫外線防御剤の皮膚代替膜への浸透や表面形状による誤差要因, また簡便性等を解決した新しい皮膚代替膜を開発した。この皮膚代替膜を用いることにより,
in vitro SPFとの相関性を高めることができ, 試料の塗布状態の違いによる紫外線防御性の差異を的確に測定できることがわかった。また, この皮膚代替膜を用いて, サンケア基剤の膜上での分布を視覚化し, 紫外線防御剤の肌上での分布状態と紫外線防御性についての考察を行った。
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