日本化粧品技術者会誌
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39 巻, 2 号
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  • 妹尾 正巳
    2005 年 39 巻 2 号 p. 83-91
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    化粧品開発の現場における「評価」には, 評価対象の持つ未知の特徴を炙り出すという「探索型」と, 評価対象に予め設定された目標品質が目論見通りに具現化されているかどうかを検証する「検証型」がある。今回, 探索型のデータ収集法である発話思考法を用いて, 開発中の洗顔料を探索型評価するとともに, 比較対照となるサンプルを用意し, これに対しても同じように評価することによって, 一対比較法としての要素を付加させ, 併せて検証型の評価結果も得ようとする試みを行った。その結果, 探索型および検証型の双方の特徴を有する評価結果を得, またそれらは, 発話思考法を用いたことによって評価用語の選択や尺度化といった前処理, 制約が排除されたため, 容易に理解でき, 実務にすぐ応用できる評価結果となった。
  • 中医生薬処方の開発
    横井 時也, 中山 泰一
    2005 年 39 巻 2 号 p. 92-99
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    中国医学 (中医学) は, 「証 (体質)」に対して治療する医学と言われている。東京在住の健常人ボランティアに対し, 中医学概念に基づいて4タイプに分類した肌と6大体質との関係について検討した。その結果, 肌タイプはいくつかの体質により構成されており, たとえば, 熱性肌は「湿熱体質」と「陰虚体質」の構成比率が高く, 寒性肌は「気血両虚体質」と「陽虚体質」が, 湿性肌は「痰湿体質」が, 燥性肌は「気血両虚体質」と「陰虚体質」の構成比が高いことが明らかとなった。すなわち, 4肌タイプの特徴は, 構成する体質が持つ局所症状の総和として表現されたものであると考えられた。さらに4タイプの肌の特徴を変化させると考えられる中医外用処方を試作し, 肌タイプごとにその作用を検証した結果, 中医外用処方のそれぞれが肌の特性を変えることが判明したことから, 4タイプの肌分類は中医理論に則した妥当な分類であると考えられた。
  • 兼井 典子, 張谷 友義, 國枝 博信
    2005 年 39 巻 2 号 p. 100-108
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    身体洗浄剤や整髪料, 髭剃り処理剤等の製品にとって, 泡の特性は重要であり, これらの製品には洗浄・起泡剤として界面活性剤が配合されている。一方, 香料はさまざまな香粧品に配合されているが, 香料の種類によっては, 香粧品の起泡性, すなわち界面活性剤水溶液の起泡性に影響を与えるものと考えられる。そこで, われわれは洗浄・起泡剤のモデルとしてドデシル硫酸ナトリウム (SDS) を用いて, SDS水溶液の初期の泡立ち, および泡の安定性に及ぼす香料の影響について検討した。その結果, 0.1wt%, 0.3wt%SDS水溶液の初期の泡立ちは, Geraniol (GL), Eugenol (EL) の添加により向上した。動的表面張力測定より, これらの香料は, より短時間に表面張力を低下させていることから, 気/液界面に素早く吸着し, 界面活性剤と混合膜を形成するので, 泡立ちを向上させるものと考えられる。さらに, GL, ELは泡の安定性も向上させており, 起泡助剤として有用であることが確認された。毛髪を用いたシャンプーの起泡力評価においても, GLを添加したシャンプーは, 泡立ち, 泡の安定性ともに優れていることが確認された。
  • 上野 則夫
    2005 年 39 巻 2 号 p. 109-121
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 39 巻 2 号 p. A2-A3
    発行日: 2005/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
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